あじくーたー麺

今日で8月もおしまい。
ゆく夏を惜しむ朝、空を見上げれば、秋の予感。
青い夏空を一面覆いつくすかのような鱗雲が広がっていました。
日中は暑くなりそうですが、空の上では季節のバトンタッチが始まっているようです。


今日8月31日は「北海道マラソン」が開催されます。
お!?たった今、午前8時半、大通公園を2万781人のランナーがスタート!
どうりで、さっきからヘリコプターの音が中心部から聞こえてくるわけねぇ。
昨日よりは気温が上がりそうですが、選手の皆さんの快走を祈ります。

北海道マラソンが終われば、夏も終わる。
8月最後のこの週末、我が家の食卓はゆく夏を惜しむ品々が並びました。
夏のおかずの定番「シン鍋しぎ」に続き、ご紹介するのは
「ちょーでーぐぁ」の冷やし沖縄すば。

見よ、この漆黒の迫力。
初代「沖縄そばグランプリ」にも輝いた西原町の人気店「ちょーでーぐぁ」の自家製麺と冷やしつゆセットを
沖縄在住の息子夫婦が8月生まれの夫のバースデープレゼントに送ってくれたのですが、
3種類ある自家製麺の中から、今回いただいたのがこの「イカ墨麺」。

数種類の小麦粉をブレンドし水分多めのぷりぷり、もちもち生麺にイカ墨を練りこんだ変り麺。
茹でている最中からほんのりイカ墨の海の香りが鼻をくすぐります。
ほんのり甘めの特製つゆに浸して、つるつる!おお~、ぷりぷり&もちもち!!!
噛みしめるとほのか~にイカ墨の風味がするような気がしますが、
漆黒の迫力ほどには押しが強くないので、とても食べやすく仕上がっています。

真っ黒なイカスミ汁は沖縄で長く食べられてきた郷土食です。
白イカと豚肉やンジャナと呼ばれる苦菜と煮込み、仕上げにイカ墨を加える汁は
食べるとお歯黒状態になるユニークな沖縄伝統料理なのですが、
実は、白状すると、見た目のインパクトにビビり、いまだ未体験なのでした。

沖縄でイカスミ汁は「サギグスイ(下げ薬)」と呼ばれ、
体から悪いものを出す解毒作用があり、産後の回復にも効くといわれる健康食。
海の幸、山の幸の栄養を余すことなく美味しくいただく沖縄の食養生の知恵が
一杯の真っ黒なお汁に凝縮されているのですね。

イカの甘みと旨み、コクが特徴のイカスミ汁の魅力は
沖縄の言葉で「あじくーたー」といわれます。
「旨みのきいた深みのある味」という意味で、
漆黒の冷やし沖縄すばもまた、噛みしめれば、まさに「あじーくーたー」。

夏の終わりの冷やし沖縄すば。
漆黒の輝きは美味しさの証。
あじくーたー麺で夏を見送る。