うりずん沖縄旅③~感じる復興

週末2泊3日のうりずん沖縄旅その③です。
オハコルテベーカリーで絶品朝ごはんを楽しんだ後、まずは首里城へ。
一年で一番過ごしやすい季節「うりずん」ですが、今年は少し気温も湿度も高め。
沖縄の早い梅雨到来を予感させます。

那覇からレンタカーで首里へ向かいます。
丘の上にある首里城へと上る道を走っていると景色は落ち着い城下町へ。
琉球王国時代、この道を王府に務めるお役人たちも上っていったのでしょう。
首里は旅人を歴史ロマンに誘う引力があります。

首里城は1429年からおよそ450年間続いた琉球王国も政治。文化の中心地。
美しい琉球文化が結実した首里城は世界遺産にも登録されていますが、
2019年の火災で正殿等が消失、現在、2026年今年秋の完成に向けて復元作業が進められています。
「見せる復興」をテーマに復元工事の過程を段階的に公開しているのが特徴です。


朝9時半に首里城公園に到着、比較的早い時間だったのですが駐車場はすでに満車。
少し下った先の民間の駐車場に車を止めて、首里城のお役人にように王府への坂道を上ります。
道ばたには真っ赤なハイビスカスが咲いています。
沖縄では「アカバナー」と呼ばれます。

薄曇りの空ながら、じわじわと、確実に気温上昇、暑い。
あ・・・守礼門が見えてきた~!


何度訪れても、感動します。
守礼門をくぐって、ひたすらお城への道を上り続ける。
歓会門、瑞泉門、漏刻門、正殿前の広福門にたどり着く頃には汗だらだら、
羽織った白ワンピを脱いでノースリーブワンピに、ほぼ真夏仕様(笑)

「見せる復興」はこれまで素屋根内部での復元工事を公開、以前の沖縄旅では
全国から集まった宮大工の匠たちが巨大な正殿の屋根を組み上げる様子などを間近に見られましたが、」
現在は素屋根が取り払われ、正殿の外部を見学エリアから実際に見ることができるようになりました。
通路を進んでいくと・・・おおお~、覆いの隙間から・・・見えた~~~!!!


美しい・・・首里城正殿が・・・姿をあらわしました!
復元前の鮮やかな赤よりもほのかに落ち着いた大人な赤色です。
今回の令和の復元では沖縄の伝統を大切にした顔料が使われました。
名護市久志で採れる天然由来の「久志間切弁柄(くしまぎりべんがら)を顔料にした朱色の漆塗装が施されているのです。

歴史資料にはあるものの、もう失われた顔料とされていましたが、
名護の久志の子どもたちが「赤い川がある」と言っているという話から奇跡の発見となったのです。
平成の復元では使われなかった沖縄県産の天然由来の赤が今回初めて実現したわけで。
首里城創建当時を彷彿とさせる歴史的な赤が蘇ったのでした。

正殿の内部ではさまざま装飾、漆塗りなどの細かな復元作業が進められています。
どっしりと令和の世に姿を現した歴史的な赤から目が離せません。
どっしりといえば・・・


正殿を支える木材、重っ!
正殿を支える柱や梁に使われた国産ヒノキ、実際に触ったり、持つこともできます。
内部工事が進んでいる正殿の象徴的な場所「御差床(うさすか」(玉座)」などには
沖縄産の「オキナワウラジロ」や「イヌマキ(チャーギー)」が使われています。
こちたらは国産ヒノキよりずっと重くて、腕の筋肉ムキムキ、お写真見せられません(笑)

悲劇の火災から7年。
たくさんの人々の力と祈りによって首里城は首里の空のもとに堂々と姿をあらわしました。
全国の匠が屋根を組み、子どもたちが見つけた赤い川から奇跡の顔料が発見され、熟練の漆職人が歴史の赤を幾重にも塗り重ねている。
首里城の「見せる復興」は訪れる人々の心を大きく揺さぶる感動があります。

「感じる復興」だ。
首里城は、秋に蘇ります。