縮む力

春が近づいている?
昨日から気温上昇、4月並みの暖かさになっています。
暖房設定温度をちょっと下げてみましたよ。
少しずつ、冬の出口が見えてきた予感がします。

そんな冬の寒さに耐えてきたからこその美味しさがあります。
北海道の冬野菜の代表格になってきた緑の野菜
「ちぢみほうれん草」、「寒締めほうれん草」とも呼ばれます。
名前の通り、緑の葉がこんな感じに縮れていますよ。


きゅっと縮んだ緑の葉は肉厚で存在感抜群。
普通のほうれん草よりも茎は太く短く、大地に張り付くように育ったことを物語ります。
寒締めちぢみほうれん草は北海道の寒い冬に収穫できる葉野菜。
12月から2月にかけて出回る期間限定の美味しい冬野菜であります。

厳寒期の北海道で加温されていないハウスで、凍てつく寒さに充てて栽培されます。
寒さで凍らないように、寒さに耐えるように葉が縮れて肉厚になり、
低温下で体内に糖分を貯めこみ、糖度は8%以上と普通のほうれん草の2倍以上の甘みがあり、
ルテインやビタミンCも増加、えぐみも少なく、最高に美味しいのです。

濃い緑の肉厚の葉、短くて太い茎、その姿にいつも感動します。
寒さに耐えて大地に張り付くように必死で生き抜いた証にも見えて
厳しい冬を生き抜く勇気をもらえるような気がするのです。
しんどい時は、じっと身を縮めて、エネルギーを貯めこんで、耐えるんだ。
そんなエールが聴こえてくる。
縮む力、だ。

ミラノ・コルティナオリンピックもフィナーレの時が近づいています。
輝くメダルを獲得した選手、届かなかった選手、感激の涙、悔し涙、お互いの健闘をたたえ合う姿、
数々の名場面、感動の場面が蘇ってきますが、
日本時間の今朝、リアルタイムで観たフィギュアのエキシビションでも、また涙した。

まさかのミスが続き金メダルを逃したマリニン選手の演技は魂の叫びだった。
「4回転の神」と呼ばれ「金メダル確実」と期待される重圧を知る者は彼自身しかいない。
葛藤、苦しみ、それに打ち勝とうともがくかのようなエキシビションだった。
4年後、とてつもなく強く、まさに異次元の選手になっているだろうと確信した。

長く厳しい寒さに身を縮めて耐える。
縮んだ分だけ、強靭になる。
耐えた後に、花咲く春が来る。
縮む力を、信じる。


北海道の寒締めちぢみほうれん草としめじのバターソテー。
甘く、えぐみなく、
春を待ちながら縮む力を味わう。