お菓子屋さんのパン
パンはおいしい。
特にバターや卵がたっぷりの
贅沢でリッチなパンはたまらなくおいしい。
さらに、さらに、おいしいパンがある。
それは、「お菓子屋さんのパン」。

バレンタインシーズンに入り、大好きなショコラトリーを訪ねました。
札幌の「L'air du temp(レール・デュ・トン)」
本場ベルギーで修行したショコラティエさんが作る宝石のようなひと粒ショコラが輝き、
こんなクマさんの形をした愛らしいチョコもありましたよ♪

そして、まるで芸術品のようなケーキにもうっとり♪

真ん中の「ミゼラブル」はベルギーの伝統菓子。
発酵バターとナッツの風味が芳醇なお菓子は生まれた歴史物語も含めて味わい深く、
たぶん、このケーキはここでしかお目にかかれないような気がします。
ここ一番のショコラやケーキを買う時、我が家は「L'air du temp(レール・デュ・トン)」一択かも。
そして、運がよく出会えたら、、マストバイなのが、こちら♪

パン・オ・ショコラや、

カスタード、アーモンド、粉砂糖がたっぷりのブリオッシュ

そうです、お菓子屋さんが作る「お菓子屋さんのパン」であります。
フランスのパンは伝統的な製法で作られるバゲットなどのトラディショネル、
ライ麦粉や全粒粉などを混ぜたパン・ド・カンパーニュなどのパン・スペシオ、
そしてバターや卵などが多く入ったヴィエノワズリーの三つに大きく分けられ、
「L'air du temp(レール・デュ・トン)」のリッチなパンは「ヴィエノワズリー」に分類されます。
ヴィエノワズリーはバターや卵、砂糖などの素材を使ったお菓子のようなパンの総称で
フランスではパン屋さん(ブーランジェリー)でもお菓子屋さん(パティスリー)でも見かけますが、
製菓技術を持つ菓子職人やチョコレート職人が作る「お菓子屋さんのパン」は
個人的にはザ・ヴィエノワズリーという感じがして、めちゃ惹かれます。
ちなみにヴィエノワズリーとはフランス語で「ウィーンの」「ウィーン風」という意味で、
オーストリアからフランスに嫁いだマリー・アントワネットが宮廷に持ち込んだとも言われます。
当時のウィーンで作られていたリッチなお菓子のようなパンがフランスに入って
ヴィエノワズリーと呼ばれるようになったのですね。
「L'air du temp(レール・デュ・トン)」のヴィエノワズリー、
つまり、お菓子屋さんのパン、それもショコラティエのパンは、凄い。
パン・オ・ショコラを一口かじる、パリッ!このパリッと感がハンパない。
あくまで軽く、天使が羽ばたいたかの羽音がしたかと思うと、
さくっ、じゅわっとバターの芳醇な風味がお口いっぱいに広がる。
かじった後のパン・オ・ショコラをしみじみ鑑賞してしまう。
その幾重にも重なった層の間に美しく空気が含まれているさまはまさに芸術品。
カスタードを詰めたブリオッシュはほぼほぼお菓子、タルトのよう。
ウィーンよ、パリよ、アントワネットよ、ありがとうと言いたくなる。
近頃は日本のパティスリーでもヴィエノワズリーをみかけることがあります。
お菓子屋さんのパンを見つけたら、
お菓子好き、パン好きなら、是非ともマストバイかもね。
ヴィエノワズリーでうっとりしながら、春を待つ。


