贅沢締め
今年最初の三連休は空から目が離せません。
次々に低気圧が通過する影響で
大雪や吹雪に警戒、気温はアップダウン、
お出かけ前は天気情報をしっかりチェックした方がよさそうですね。
一方、我が家のキッチン担当としては
お正月食材をちゃんと食べきる作戦を遂行中であります。
先日のデザートもお正月食材のハイブリッドスイーツ、
まさかの組み合わせがまさかの美味しさを生むものです。

「2026モノクロ仕立てスイーツ」なり。
お正月料理で使って半分残っていた生クリームをホイップ、
市販のシフォンケーキにたっぷりかけて、六花亭の口取りに入っていた黒豆を散らしてみました。
ふわふわの真っ白な雪山に黒豆がアートなアクセント、なかなか絶品おやつになりましたよ。
そして昨日の土曜ごはんこちら。

「はこだて和牛の牛丼」。
前日のすき焼きにお肉としめじを加えて、少しお醤油を効かせて牛丼の具にリメイク。
卵を落として月見風の牛丼にしてみました。
もう、一口頬張ればノックアウト級の美味しさ、ヤバいっす(笑)
それにしても、すき焼きや牛丼と、日本の食文化の力はホントに半端ない。
牛肉を醤油や砂糖で甘辛く味付ける、これほど美味しく食べる方法を思いついた先人は凄いと思います。
古墳時代から祭祀で牛肉を食べることがあったようですが、6世紀の仏教伝来以来、公には肉食が禁じられました。
しかし、江戸時代は高価な滋養の薬としての肉食も記録されており、庶民の間では絶えることなく存在していたようです。
江度時代末期になると、関西地方で「魚(うお)すき」という魚介を醤油たれで調理する料理と、
農作業中の料理として鋤(すき)を鍋代わりに肉を調理する「鋤焼き」が合わさり、
牛の剝き身をを醤油、砂糖、味醂などで調理した「すき焼き」が生まれたといわれ、
一方、明治期の関東では割り下で牛肉を煮込む「牛鍋」が人気となっていくのでした。
日本料理の基本である味噌や醤油とともに、砂糖が牛肉と出会ったことが大きい。
砂糖の浸水効果で肉は柔らかくなり、加熱することで風味と照り、香りを醸し出し、
科学的にも牛肉と砂糖は非常に相性が良いのですが、先人たちはそれを経験的に知っていた。
醤油と砂糖で甘辛く照り照りにすると、米がめっちゃ進むことも知っていた。
そしてすき焼きや牛鍋の締めとして生まれたのが「牛丼」であります。
明治期に大人気だった牛鍋の締めとして汁ごとご飯にかけた「牛めし」が原型とされ、
やがて明治32年に吉野家が牛鍋を最初からご飯にのせた「牛丼」を提供したのが始まりとか。
つまり、牛丼は、贅沢な締め、だったわけです。
美味しい料理はきれいに食べ尽くしたい。
西洋料理だって皿に残った美味しいソースをパンでぬぐって食べることあるしね、
美味しい料理の締めは、慣れ親しんだ主食とともに味わい尽くしたくなるのだ。
「はこだて和牛」の贅沢締め、ご馳走さまでした。


