柚子の雨
1月6日、松の内も残すところ今日を入れて後2日。
昨日から仕事始め、世の中はほぼお正月から通常モードへとシフトされ、
ご近所スーパーの店内も年明けから一気に「恵方巻」「節分前」推しにチェンジしていますが、
三が日のお花屋さんの店先は美しい迎春の花々が咲き誇っていました。

おめでたい赤を基調とした祝い花アレンジメントは見ているだけで吉祥気分。
2026年、今年も健康で幸せな1年となりますようにと手を合わせたくなりますね。
さて、松の内のうちに(笑)、今年の新作おせちのお話を。
我が家定番のお品に新しく選手登録されたのが、こちら。

「牡蠣の柚子しぐれ煮」
冬が旬のぷりぷり牡蠣を柚子の風味で仕上げた一品であります。
年末のテレビの料理番組で紹介されていたレシピで、
これは、絶対美味しいぞ、と確信して作ってみました。
デパ地下で奮発して仕入れた大粒の牡蠣を塩でもみこんで流水で洗い、
酒、味醂、お醤油を煮たてた鍋へ投入、煮汁がなくなるまで炒りつけたら、
バットに取り出して、熱いうちに柚子の皮の千切りを散らして粗熱がとれたら完成。
しっかりしぐれ煮に仕上げているので冷蔵庫で4日間は持つそうです。
網代紋様の清水焼の器にちょいと料亭風に盛り付けてみました。
さてさて、そのお味は・・・ぱくり・・・う~ん、柚子の爽やかな香りが鼻腔を駆け抜ける。
甘辛に炒りつけられた牡蠣の旨み、ぷりっとした食感、もう、最高、絶品。
シャンパーニュ、ワイン、ビール、日本酒、ノンアルドリンク、なんでも合います。
「これは、料亭の味だ」夫の賛辞がどんぴしゃで嬉しい♪
「牡蠣の柚子しぐれ煮」我が家のおせちリストに登録しましょう。
それにしても、はて?「しぐれ煮」って、そもそも何だっけ?
改めて調べてみると・・・「しぐれ煮」は「時雨煮」。
蛤などを生姜の千切りなどを加えて醤油や砂糖で煮た一品をさし、
三重の桑名の蛤で作ったものが発祥とされ「しぐれはまぐり」とも呼ばれていたそうです。
「しぐれ煮」の名前の由来はさっと煮て作る調理過程を
初冬の頃、ぱらぱらと通り雨のように降る「時雨(しぐれ)」にたとえたといわれます。
また、甘さ、辛さ、旨み、香りなど様々な風味が口の中で次々と時雨のように通り過ぎていくから、
主な材料である蛤の旬がちょうど時雨の季節を重なるからといった説もあるようです。
日本料理は本当に風流な名前がついていますねぇ。
秋から冬にかけて突然きまぐれにパラパラ降って、さっと上がる「時雨」に重ねるなんて、素敵すぎ。
普通は生姜を使う時雨煮をお正月用に柚子で香りをつける「牡蠣の柚子しぐれ煮」。
ぱくりとお口に入れれば、香り高い柚子の雨が降る味わい深い新作です。
お・・・ここで、一句。
松飾り 柚子の雨降る 牡蠣笑う
お粗末(笑)


