カムバック宝
今年の10月はジェットコースター、らしい。
暑かった9月から急速に冷え込んかと思うと、
今度は日中の気温が上がって少しほっとしたり、
誰の心と秋の空、なんだろう、アップダウンの激しい気温が続きますね。

明け方の東の空には今朝も明けの明星が輝いていました。
見惚れながらスマホで写真を撮ったせいか、ちょっとピンボケ(笑)
輝く金星の姿はまったくとらえられていませんでしたが、
とりあえず、今日の日中は少し気温が上がって過ごしやすくなりそうです。
秋刀魚に秋鮭、北海道の秋の港をにぎわす恵みに感謝の季節ですが、
昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」では
地域の宝でもある、あの、美味しく美しいお魚の復活物語を特集しました。
秋のむかわの名物「シシャモ」です。
「シシャモの町」として知られたむかわ町から、主役が消えた。
北海道の太平洋沿岸のみに生息する稀少な魚シシャモ。
なかでも、むかわ町のシシャモは姿形、味わいとともに高い評価を受けており、
「鵡川ししゃも」として早くからブランド化され、地域の宝となっていました。
秋の店頭にはシシャモのすだれ干しがずらりと並び、
町のお寿司屋さんでは生のシシャモを使った絶品のししゃも寿司も食べられる。
シシャモを目当てに大勢のお客さんがむかわにやってきましたが、
その主役のシシャモの漁獲量は2017年の72トンから2022年には65キロに激減。
トン単位で獲れたむかわのシシャモがキロ単位でしか獲れなくなり、
鵡川漁協は2023年から資源保護のために3年連続で休漁を決めました。
かつては鵡川を黒く染めたほど遡上してきたシシャモを
「幻の魚」にしてはいけないと、復活への取り組みが進められています。
3年前には7億6800万円を投じてふ化場を新設し、昨季は2万4千尾を収容、
約7300粒の卵を育て、稚魚を鵡川へ放流。
春に生まれた稚魚は多くの場合、川を下り海で成長し、
翌年の秋には生まれた川に戻ってくるということですから、
すでに一部のシシャモは鵡川に帰ってきていると思われます。
町や漁協や研究機関など地域ぐるみで力を合わせ、情報やデータを共有し、
確実な資源回復に向けて一歩一歩、地域の宝の復活に向けて着実な取り組みを続けていました。
かつて1970年代の札幌でも豊平川からサケの姿が消え、1978年から「カムバック・サーモン運動」が始まり、
官民あげて復活に取り組み、81年にサケの遡上が確認され、資源回復に向かった経緯があります。
シシャモは漢字で「柳葉魚」と書きますが、語源はアイヌ語の「ススハム」に由来しているそうです。
ススは「柳」、ハムは「葉」。その昔、飢えた人々を救うために神様が神聖な柳の木の葉を魚に変えて
鵡川に流したという伝説からススハム=柳葉魚、と呼ばれるようになったとか。
アイヌの伝説では神々はススハムの見守りを、沖の神、河口の神、入り江の神に任せたと言われます。
大切な地域の宝であるシシャモを、みんなで見守り、育んでいく。
鵡川ししゃも復活に向けて、地域の人々が力を合わせて取り組んでいる姿は
ススハムの伝説と重なっているように感じました。
秋のむかわに美しく美味しいシシャモが戻ってくる日を待ってます。
カムバック・シシャモ、カムバック宝。

秋のシシャモ。
こんがり焼けたすだれ干しの香りを思いながら、
旭川の美味しい和菓子をいただく。
秋の北海道は美味しいものがいっぱい。


