おひさまオムレツ
昨日の雪はほぼほぼ解けたようだ。
春に向かって、また仕切り直し。
そんな土曜日の朝、「太陽が真っ赤だよ!」と夫が言う。
あら、ホント?

ホントだった、朝日がまっかっかだった。
あまりに赤色が明るくてスマホの写真ではぼやけてしまったが、
肉眼ではホントに真っ赤、こんな朝日、珍しいよね~。
「なんか、火星みたいだね」と天文知識ゼロのトンチンカンなリアクションをする妻だった。
真っ赤な朝日に似ていなくてもないかな。
週末は、お日さまのようにまんまるなスペインオムレツを焼きましたよ。
スペインのソウルフード「Tortilla de patata=トルティージャ・デ・パタタ、
スペインバルの定番タパス、トルティージャ、トルティーヤとも呼ばれますね。

基本は卵とじゃがいも、そこに玉ねぎを加えたり、ほうれん草やバカリャウ(干し鱈)を入れたりと
各家庭やバルでレシピは色々あるようですが、
今回はメイン料理にじゃがいもを使ったので、潔くじゃがいもなし、
玉ねぎメインのトルティーヤにしてみました。
玉ねぎの薄切りをオリーブオイルでじっくり甘みが出るまで炒め、しめじとスパムも加え、
溶いたとともに小さなフライパンで両面をじっくり焼きあげていきます。
玉ねぎをたっぷり使うところは、ちょっとフランスのリヨン風とも言えそうです。
トルティージャ・デ・リヨネーズ?

甘く炒めた玉ねぎ、しめじとスパムと卵が美味しく合体。
これは・・・美味い!
本場スペインの人にもフランスはリヨンの人にも食べていただきたいほど。
あ、でも、スペインには、例の尽きぬ論争があったのでした(笑)
それはトルティージャに「玉ねぎを入れるか、入れないか論争」。
スペインの人の中でも玉ねぎ入れる派と入れない派があって、
シンプルにじゃがいもだけの方がいいとか、玉ねぎ入れた方がいいとか、
他の材料も入れてもいいとか、日常的に親しんだソウルフードだけに議論は尽きないようです。
トルティージャの起源は何世紀の前のことと言われていますが、料理本にレシピが書かれたのは1854年、
さらに1867年のパリ万博のスペインレストランのメニューに登場しました。
また1817年のスペイン北部のナバラ議会に宛てた当時の農民の苦しい暮らしを綴った手紙には
「一家の主婦が2つか3つの卵にじゃがいもやパンを混ぜてオムレツにして5,6人のお腹を満たしてる」と
書かれていたそうです。
食べるものが少なった暮らしの中で、数少ない卵を使ってみんなのお腹をいっぱいにするために
一家の主婦が台所で工夫して生まれたのがトルティージャだったのですね。
ならば、じゃがいもだけでもいいし、玉ねぎがあるなら入れれてもいいし、
じゃがいもがなかったら台所にある食材で工夫して作れば、それが我が家のトルティージャになる。
スペインからフランス・リヨンに寄り道したような「玉ねぎのトルティーヤ」。
おウチにある食材と卵を使ってまんまるに焼けば、それでいいんだ。
太陽のように丸いオムレツ。
おひさまオムレツは無限大だ。

