赤瓦とゼブラ
パンに歴史あり。
全国各地、それぞれにご当地パンがあります。
北海道の豆パン、チーズ蒸しパン、青森のイギリストースト、高知の帽子パンetc.
そして愛する沖縄には、はい、こちら♪

オキコパンの「ゼブラパン」と「うず巻パン」。
沖縄のご当地パンのツートップと言ってよいでしょう。
北海道にもファンが多く、札幌のわしたショップでは入荷日を記したカレンダーがあり、
週に1~2度のペースで店頭に並ぶと、次から次へと売れていくのです。
先日、仕事帰りに寄ったら、運よく入荷直後、ワゴンにどっさりとあったので、
迷わず、ゼブラパンとうず巻パン、両方をゲットしたのでした。
ずっしりとした重さ、むふふ、この重量感がたまらない。

ロングセラーのゼブラパン。
黒糖シートを幾層にも重ねたふわふわパンにピーナツクリームをサンドしたパンは
こぶりの煉瓦サイズ、ずっしりした重量感、めちゃ美味しくて、とにかくボリュームが凄い。
1個で730㎉、袋の成分表示は、見ない、もしくは忘れて食べましょう(笑)

こちらも沖縄のソウルパン「うず巻パン」
カロリーでは横綱のゼブラパンよりやや控えめな565㎉、それでも十分に大関クラス。
ふわふわパン生地でグラニュー糖のシャリシャリした食感がたまらないバタークリームを
たっぷりと巻いたうず巻パン、甘じょっぱい迷宮に虜になってしまいます。
だから、こちらも、カロリーのことは、いったん忘れましょう(笑)
これらのロングセラーで沖縄県民に愛されている製パンメーカーが「オキコパン」。
オキコパン、発音すると楽しい気分になる社名ですが、
その由来には、実は、沖縄の歴史が深く関わっているのでした。
ご当地パンに、歴史あり、です。
オキコパン=オキコ株式会社の創業は終戦から2年後の1947年。
創業者の仲田睦男氏は伊是名島出身、敗戦で台湾での職を追われ沖縄へ戻ります。
戦争で焦土と化した沖縄の戦後復興に向けて、同郷の友人と瓦と煉瓦を作る会社、
「沖縄興業株式会社」を設立、これがのちの「オキコ」の前身となるのです。
1950年、USCAR(琉球列島米国民政府)が発足し、自由経済に移行していく時代、
仲田氏はスクラップの本土輸出や食品の輸入業に着手し、
1953年キャラメルの製造開始、飴や金平糖などが人気となり東京や札幌にも輸出、
1960年に「オキコ株式会社」に商号変更、本土復帰の1972年に西原町に製パン工場を作り、
本格的にパンの製造販売を開始、現在のオキコパンに至るのでした。
そうか、オキコパンのオキコは、「沖縄興業」オキナワコウギョウ→オキコだったのですねぇ。
沖縄戦で何もかも焼き尽くされた沖縄、復興には瓦と煉瓦が欠かせません。
小さな煉瓦のようなゼブラパンを作るオキコパンの歴史はまさに瓦と煉瓦から始まった。
沖縄の暮らしを立て直す瓦や煉瓦の会社が、本土復帰の年に県民のためのパンを作り始めたのだ。
ゼブラパンやうず巻パンがボリュームいっぱいなのは
戦後復興を支える人々にお腹いっぱいになってほしいという思いからなのかもしれない。
甘さとしょっぱさが絶妙な味わいのパンは汗を流し働く人にとって最高のごちそうだ。
ご当地パンには歴史がある。
沖縄の海を眺めながら
オキコパンを頬張りたくなってきた。
ずっしりしたご当地パンが物語る。
赤瓦とゼブラ。
★★★本日2月4日(水)HBC「今日ドキッ!」にコメンテーターとして出演させて頂きます。
立春、雪まつり開幕の今日、どんな話題に出会えるのか、わくわくドキドキで行ってきまーす!

