見えない花
今日は2月3日、節分です。
朝のスーパーやデパ地下では今頃、恵方巻が続々入荷中でしょうか。
今年の恵方は南南東。そちらの方角が吉方だそうですが、
早朝の東の空も、なんだか、幸せの予感。

分厚い冬の雲の下はビル群が明るいオレンジ色の曙に染まり、
雲の上には青い空がのぞいていました。
まだまだ分厚く雪は積もっているけれど、
そうだ、今日は節分、明日は立春、季節はちゃんと春は近づいているんだ。
もう、そう思うだけで、幸せな2月3日立春イブの朝でした。
外は白い雪景色ですが、心は春へと向かっています。
お花屋さんにはチューリップ、スイートピー、ミモザ、枝先の桜など春の花々が、
お菓子屋さんでは桜餅に鶯餅、春の苺スイーツが並び、もうウキウキしちゃう。
白い雪に囲まれる時間が長いからこそ、花の季節が待ち遠しいのだ。
花は花でも、見えない花もある。
ん?なんだ?
それは「イチジク」、漢字で書くと「無花果」。
花のない果実?どういうこと?

Bonne mamanのイチジクのジャム。
赤いギンガムチェックの蓋が愛らしいフランス製の人気ジャム、
ブラックチェリーやブルーベリーなどを買うことが多いのですが、
今回、ご近所の輸入食品店でイチジクが入荷していたのでゲットしてみました。
とろりとしたイチジクジャムをクリームチーズを塗ったバゲットに載せてパクリ、
う~ん、上品な甘みと柔らかな酸味、ぷちぷちとした種の食感もまた楽しい。
イチジクって、ホントにワインやスパークリングワインなどとのマリアージュが最高。
生でもドライでもジャムでも、チーズやワインによく合います。
そのイチジク、なんで「無花果」って書くのでしょう?
アラビア半島が原産地とされるイチジクは古くから栽培されてきた果物で
アダムとイブが身に着けていたのもイチジクの葉とされています。
そんな逸話は聞いたことがありますが、なんで花の無い果実と書くのか。
実は、イチジクの中にあるつぶつぶがイチジクの花で、
春から初秋にかけて実の中に白い花をつけて肥大するのですが、
外側からは花が見えないために「無花果」という感じがあてられたといわれます。
まさに見えない花、というわけ。
ちなみに1日に一果ずつ熟すことから「一熟」→「いちじく」、
一か月で実が熟すことから「一熟」→「いちじく」、
中国名の「インジェクフン」、「イヌビワ」から由来したなど、
「イチジク」の語源にも諸説あるようです。
外からは見えない花。
でも、内側には小さな花がいっぱいある。
見た目だけでは測れない価値がある。
無花果ジャムを味わいながら、心に咲く花を想う。

フランスの無花果ジャムと
北海道のよつ葉のクリームチーズの出会い。
バゲットにたっぷり載せて召し上がる(笑)


