雪の魚

太郎の屋根にも、次郎の屋根にも、三郎の屋根にも、雪降り積む。
真冬の寒波襲来、札幌も真っ白な雪景色になっています。
しんしんと降り続く雪を見ていると
三好達治の詩「雪」を思い出します。


今朝、バルコニーにも雪がこんもり。
「太郎を眠らせ、 太郎の屋根に雪ふりつむ」と続く三好達治の「雪」。
雪が降り続き、重なってしだいに高くなるさまを「ふりつむ」と表現しています。
昨日からの雪は太郎、次郎、三郎その他大勢の札幌市民の屋根に降り積もりました。

今年の漢字は、「熊」でした。
2025年の世相を表す一文字、昨日午後2時、京都の清水寺の舞台で
森清範貫主が太い筆で揮毫する瞬間がテレビ中継されていましたが、
「米」「高」ならばすぐにわかりそうだったのですが・・・むむ・・・なんだ?
スタジオでも「あれ?」「なに?」「きずな(絆)?」とざわざわ(笑)

森貫主の筆が下の方に点々らしき線を描いた段階でみんなわかった!
「熊」だ!
全国でクマ被害が相次ぎ、パンダ(熊猫)の中国返還などを理由にネット投票で「熊」が最多、
2位は僅差で「米、3位は「高」、残念、「高」の予想は外れました。

あらためて漢字はすごい。
たった一つの字の形を見るだけで思いを同じくすることができる。
「熊」「米」「高」、その漢字によって、ああ今年はこんな年だったね~と振り返れる。
今朝の天声人語が漢字を発明したとされる伝説の人物について取り上げていました。

はるか昔にいた蒼頡(そうけつ)という聖人で、鳥や獣の足跡を目にして
その紋様によりものが区別できると気づき、漢字を発明したといわれているそうです。
のちの時代に描かれた彼の肖像画は、なんと目が四つあり、
「それほど鋭く、卓越した観察力があったからこそ偉大な発見ができた。
中国の古人はそう言いたいのだろう」と推理しています。

そうか、目が四つあるくらいに森羅万象を鋭く観察した結果、漢字が生まれた(のかもしれない)。
ならば、今が旬のおいしい北の魚の名前を表した漢字の成り立ちも納得だ。
雪の魚と書いて「鱈」。
冬、雪が降る頃が旬、身が雪のように白く美しいこと、まさに名は美味しさを表す漢字です。


真冬日の週末のメインディッシュは「鱈とじゃがいもの香草パン粉焼き」。
北海道のじゃがいもにしっとりぷりぷりの新鮮な鱈を重ねて、
タイムとにんにくを加えた香草パン粉を載せてオリーブオイルを回しかけてオーブンで焼いたら完成。
我が家の冬の定番料理、鱈の旨みがじゃがいもに沁み沁み、冬のご馳走だ♪

雪の魚の季節だ。
北海道に冬が来た。