ティファニーでおやつを

朝のラジオで「今年も今日を入れてあと3日」と言ってました。
はっ!そーだった、年の瀬気分で無性に焦ってはいたが、
ホントに、2025年もあと3日、3回寝たらお正月、2026年なんだ。
え~っと、今日は何をするんだっけ?
とりあえず、ToDoリストを確認する朝であります。

そんな気ぜわしい年末、ほっとひと息つく時間も大切です。
ちょっと丁寧にお茶を淹れて、甘いもので心を癒す。
だって、めっちゃレアな極上和菓子を戴いたのですよ。
大掃除をうっちゃても(笑)ゆっくり味わいたいの。


粋な蓬色の包み紙に朱色の文字「小ざさ」と読めます。
そーです、あの「小ざさ」です。
1951年(昭和26年)創業の東京吉祥寺の老舗和菓子店「小ざさ」、
早朝から行列の絶えない「幻の羊羹」で有名な伝説的なお店であります。


箱を開けると・・・おおお~、可愛い最中が整然と並んでいます。
実は「小ざさ」で作られているのは噂の羊羹とこの最中のたった二品。
ただただ誠実に美味しい和菓子を作り続け、たった一坪のお店で年商3億、
その誠の商いは「一坪の奇跡」というノンフィクション本にもなっています。

最初のお店は戦争の疎開で手放し、終戦後、屋台での商いを経て、現在の場所で創業以来、
ただひたすら真面目にコツコツあんこを焚き続けてきた「小ざさ」。
一坪二品で3億の売上はあのティファニーの1平方mあたりの売上を抜き、
世界最強のビジネスモデルとしてマーケティングの世界では伝説的な存在になっています。

1日限定150本の「幻の羊羹」はいわばハイパーコンテンツ、
売上の9割をこの「最中」が稼ぎ出しているのです。
そして、この「小ざさ」の最中を一口食べれば、
世界最強の小ざさモデルの秘密が一瞬でわかります。


千年持つという伝説のキノコ「霊芝」を象った最中。
小豆餡と白餡の二種類がぎっしりと箱詰めされていましたが、まずは小豆餡から。
おおお~、断面をご覧ください、小豆の粒感が残る艶やかさ、なんかきらめいている。
では、いただきます。ぱくり・・・パリッサクツ、香ばしい皮の食感、
そして・・・うわぁぁぁ・・・なんとみずみずしい!

最中を食べて「みずみずしい」と感じるのはなかなかありません。
「小ざさ」のHPを読んでその秘密がわかりました。
原料本来の特色を生かし、砂糖の甘みをならし「丸い味」とすることが和菓子の究極の奥義と信じ、
ねっとりとなりやすく、ものの生気がなくなりやすいところを、みずみずしい状態とするには技術上簡単ではなく、
「心を打ちこんで製造致しております」

「みずみずしさは煉の不足や邪道によってではなく、その時の気候や天候などを予測し、
細心の注意を払って製造致しております」とありました。
世界最強の「小ざさ」モデルは、ただひたむきに小豆や砂糖、水、炭火、その日のお天気、湿度などなど
羊羹や最中のために必要なあらゆることに「心を打ちこんだ」結果なのだ。

ティファニーやアップルストアを超えた一坪の奇跡。
可愛い小さな最中を頬張りながら
早朝のNY五番街を歩いてみたくなる。
「ティファニーでおやつを」♪