作ってみる

春は桜色、夏は緑、秋に赤く染まり、冬に散る。
我が家の標本木であるマンション駐車場の一本桜もすっかり冬モードになりました。
先日まで真っ赤に色づいた葉っぱが美しい秋景色を彩っていましたが、
雪が積もって、雪が消えて、葉っぱも全部落ちてしまいました。


灰色の冬空に葉を落とした一本桜の枝先が伸びている。
モノトーンのシルエットが寂し気だ。
これですっかり雪景色になっちゃえば、なんだか気持ちも吹っ切れるんだけふどねぇ、
11月、初冬、失恋したわけでもないのに(笑)、メランコリックな気分になる季節です。

こんな季節は、あったかい鍋やシチューで恋しくなります。
ほっこり和食もいいよねぇ。
でも、手間をかけて作った筑前煮、「おかずが茶色い」って言われたら、どうする?
「じゃあ、あんたがつくってみろよ!」

昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集は、
まさに、このワードから始まりました。
HBCで放送中の火曜ドラマ、TVerbの初回再生回数が歴代1位を記録した話題作のタイトル。
料理は彼女まかせで言いたい放題の化石男勝男には、マジ初回からイラついた(笑)

鮎美ちゃんが心を込めて丁寧に作った料理を当たり前に食べながら、
「おかずが茶色い」だの「顆粒だしはありえない」だの、
昭和の化石が令和に蘇ったような言動が続く初回、
視聴者のイライラが鮎美に乗り移ったのか(笑)、彼女は勝男のプロポーズを粉砕、
1人残された化石男は、筑前煮を自分で作ってみて初めて己の身勝手さに気づき、
料理を通して、目覚めていくロマンチック・コメディ、めちゃ面白いの。

そこで番組は「男性限定 初心者料理教室」に潜入したのでありました。
コース4回目参加の28歳の男性は「最初は小さじ半分とか、もう暗号みたいで(笑)」。
2回目参加の76歳男性は「料理は妻の仕事、台所に立ったこともない」とのこと。
講師の懇切丁寧な指導を熱心に聞く姿は、勉強熱心な受験生のような真面目さです。

かくして美味しそうな上海焼きそばが出来上がり、試食。
「節約と実益をかねて料理を習い始めたけど、もし彼女ができたら食べさせてあげたい」と28歳男性。
76歳男性も「妻に食べさせたいし、孫たちにもじじが作った料理ごちそうしたい。
自分が作った料理で誰かを喜ばせてあげたい」と語っていました。

料理はすごい。
人生に必要なスキルのすべてが詰まっているのだ。
段取り、時間管理、注意力観察力、知性、感性、フィジカル、あらゆる能力が鍛えられる。
食材を買ったり、ガスや電気を使うことで経済や農政や流通の現状に触れ、社会への視野も広がっていく。

そして一生懸命作った料理を食べると、自分も幸せになるし、
きっと、誰かに食べてもらいたくなる。一緒に食卓を囲みたくなる。
一人暮らしでもおいしい料理ができたら、誰かを招きたくなったりするかもしれない。
「おでん仕込んだんだけど、食べに来ない?」とかね。

そうなのだ。料理は、人と人をおいしくつないでくれるのだ。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ!」と言われた勝男は、包丁で指を切ったり、だしの取り方もわからず茫然としながら、
料理を作りはじめていくうちに、大切な人とのつながりに気づいていくのだった。
寒い季節、料理を「作ってみる!」から、何かが始まるかもしれない。


めちゃ手間がかかった「ブフ・ブルギニヨン」のリメイク。
「ブフ・ブルギニヨンソースのフェトチーネ」
牛肉とマッシュルームを炒めて冷凍しておいた残りのソースで和えてみたよ。
今ある材料で最大の結果を出すリメイク料理。
ビジネススキルアップにつながる?