連立水餃子

深まりゆく秋。
朝の空を見上げる。
少しアンニュイなトーンの青い空を見上げる。
有明の月が西の空にぽつんと居残っていた。


朝の月が心細げに見えるのも、秋の青空が物憂げなブルーに感じるのも、
昨日の大きなニュースのせいかもしれない。
「自公連立 解消」
朝刊各紙の1面トップに躍る巨大な見出しが重大さを物語ります。

10・10ショックか。半世紀に及んだ自公連立政権が終わった日。
日本の政治の大きな分岐点になる10月10日になるのだろうか。
同じ1面には「独裁との闘い ノーベル平和賞」「首相 戦後80年『所感』発表」と
二つの大きなニュースを伝える見出しも載っていました。

ベネズエラの反体制活動家で野党指導者のマリア・コリア・マチャド氏にノーベル平和賞が授与されると発表され、
EUのフォンデアライエン委員長は「自由の精神は投獄できない」とSNSに投稿、
独裁政権と闘う姿勢に敬意を表しました。一方、石破首相は「強靭な民主主義が大切」と
戦後80年の「所感」で訴えました。

1面に並んだ三つのニュースのインパクトが大きくて、
朝刊を読み込む時間もおのずと長くなり、考えることも多く、小さな活字に大人の目は疲れ、
ふと見上げた秋の週末の空の色も、少し複雑な青に見えたように思います。
週明け、株高円安に動いた「高市トレード」も逆回転するかもしれないし、
今年の秋は、なんか、大変な予感がしてきた。

さて、おいしい秋のお話に戻しましょう。
先日の沖縄から帰省した息子夫婦を迎えての家族ディナー、小さな前菜、前菜に続き、
中くらいの前菜(笑)2品が食卓に登場しました。
フレンチ主体の献立に、中華の点心「水餃子2種」を挟んでみましたよ。


まずは「海老とニラと卵の三鮮水餃子」。
具を詰め過ぎたのか、ひとつ、お腹が破れてその「三鮮」がはっきりわかるのはご愛(笑)
「三鮮餃子」とは三つの新鮮な食材を使った餃子のことで、
以前、大連出身の店主が営む札幌の餃子専門店でいただいたことがあります。

中国では「豚肉、卵、海老」の「肉三鮮」、「ニラ、干しエビ、卵」の「素三鮮」が一般的らしいのですが、
今回は水餃子を2種類作るので、まずは「海老、ニラ、卵」のオリジナル海鮮三鮮にしてみました。
海老は1㎝くらいのぶつ切り、ニラは塩をふって少し置いてから水分を絞り、卵は細かな炒り卵にして冷まし、
紹興酒、塩、鶏がらスープ、醤油、胡麻油などを加えて練った具を特大判の皮で帽子型に包み、
お湯で茹でて、水餃子に仕立てます。

おおお~、海老のピンク、ニラの緑、卵の黄色が皮から透けてる~。
とゆーか、皮が弾けて、三色の具が、見えちゃってる~(笑)。
本場風に少し塩味を効かせて作ったので、何もつけずに、そのまま、ふーふー、パクリ♪
うっわぁ~~~、海老ぷりぷり、ニラの香りと卵のまろやかさが三位一体、これ絶品。

「海老とニラと卵の三鮮水餃子」。
食材単品ではこの味が出せない。三つの具材が合わさってこその美味しさだ。
・・・これって・・・いわゆる・・・「連立」ってことになるんだろうか・・・?
確かなのは、海老とニラと卵は「おいしい水餃子になる」という方向性は一致していたということだ。

連立水餃子。
秋の空を見ても、水餃子を食べても、
考え込む今日この頃であります。