海にいて
出た出た月が
まあるいまあるいまあるい、まんまるい、
ボールのような月が!?
今の子どもたちが歌うと「盆」が「ボール」になるらしい?

今朝3時ごろ、西の空にそれは見事な中秋の名月が浮かんでいました。
朝のラジオで、童謡「出た出た月が」の歌詞にある「盆」が
今の子どもたちは「ボール」に聞こえるらしいと話していて、驚くと同時に納得。
明治43年に発表された当時は、丸い=お盆、だったでしょうか、
令和の世では、丸い=ボール、お盆もあまり使われなくなくなっていますものねぇ。
お月さまをたとえる言葉も時代とともに変わっていくのですね。
「秋サケ漁獲 10年で最低」
北海道新聞の朝刊に残念な記事が載っていました。
道が昨日6日発表した秋サケの漁獲速報によると、9月末の全道漁獲数は
前年同時期比47.7%減の317万1990匹となり、過去10年で最低となったそうです。
海水温上昇などで漁獲数は減少傾向が続き、今季の来遊数は平成以降で最小になると予測されていましたが、
オホーツク管内の漁協関係者は「サケの大きさは例年並みだが、とにかく海にいない」と肩を落としていたそうです。
漁期は12月までに続きますが、秋なのに、サケが「海にいない」・・・。
北海道の秋の味覚の代表格、秋サケ漁の回復を心から祈ります。
先週末、沖縄から帰省した息子夫婦を迎えての家族ディナーでは
その貴重な北海道の秋鮭を大切に使って冷たい前菜の一品に仕立てました。
夫の知人から礼文島産のそれは立派な秋鮭のブロックをいただいたので、
秋鮭の美味しさを生かした新作に挑戦いたしましたよ。

「秋鮭のリエット」。
フランス語で「豚の塊」を意味する「リエット」とは
豚肉をラードや塩と一緒に煮込んで作るコンビーフ上のペーストのことで、
鶏肉や魚、野菜などさまざまな食材で作られたものも「リエット」と呼ばれ、
バゲットに載せていただき、ワインによく合う前菜、おつまみとして人気です。
立派な礼文産秋鮭に塩と砂糖をふって30分ほど置き、水分を拭き取ったら、
オリーブオイルで両面を焼き、白ワインを振り入れてふたをして蒸し焼きにします。
粗熱がとれた、皮と骨を丁寧に取り除き、身をほぐしたら、
みじん切りの玉ねぎ、ケイパー、レモン汁、マヨネーズを加えてフードプロセッサーへ。
・・・ここで問題発生・・・我が家にはフードプロセッサーがない!
う~ん・・・そうだ、ちょっと高かった(笑)ミキサーがあるではないか、付属のミルで何とかならないか?
全量の3分の1ほどを入れて、スイッチオン!、ガガッ、ガガガッ、ガッガー、ミルが悶える。
多分、水分が足りないのだろう、オリーブオイルをちょい足ししながら、
10回ほどに分けて、ガガッ、ガガガッ、ガッガー、を繰り返す。もう後に戻れないもん(笑)
「何かを成し遂げるには、時間がかかる」
ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文氏の言葉であります。
秋鮭のリエットを作り上げるにも、相当の時間がかかりました(笑)。
あきらめなかった、だって、大切な秋鮭だもん。
努力の成果は実った。ヴァージンオリーブオイルを回りかけ、ディルを添える。
サーモンピンクが美しい「礼文産秋鮭のリエット」は大好評、次々とバゲットがなくなっていく人気っぷり。
秋鮭の旨み、香り、風味を玉ねぎやケイパー、ディルがさらに引き立ててくれて、
ヤバい、ワインが、進む。
大海を旅して故郷に戻る秋鮭たち。
「海にいない」という言葉が胸に突き刺さる。
海水温が高くなったのは人間のせいだよね。
お願い、海にいて、と願う秋だった。


