秋になりきれない雨

ピコン!ピコン!ピコン!

未明に突如、スマホからけたたましい警告音が。

慌てて飛び起きて確認すると、

札幌市からの土砂災害避難勧告を知らせるエリアメール。

窓の外からは激しい雨と爆弾が落ちたような雷の音。

午前5時半ごろには大雨特別警報が出され、

数十年に一度の危険な状況、ただちに命を守る行動をと呼びかけています。

日本列島を襲う天気の急変、札幌も例外ではありませんでした。

幸い、我が家は山裾からは離れているし、川のそばでもなく、

固い地盤の上に立つマンションの中層階。

冷静に状況を見守ることにしましょう。

この局地的豪雨は

南から流れる湿った空気と北からの冷たい空気が上空でぶつかり、

積乱雲が発達、短時間に猛烈な雨を降らせているため。

気象予報士さんによれば

「まだ秋になりきっていないために生じる激しい温度差が要因」とか。

ちいさな秋が引き起こす大きな気象変動。

秋になりきれないこの時季の北海道、

今しばらく最大級の警戒が必要なようです。

そういえば9月初旬の沖縄旅でも、

南国の空も秋になりきっていないためか、

晴れた青空のどこかでいつのまにか猛烈に積乱雲が発達し、

道中、何度か通り雨やスコールに見舞われました。

でも最高気温33度の雨は濡れても温かく、

北海道人にはむしろ心地よいシャワー、

強い日差しに照らされた肌を自然にクールダウン、

天然のアフター・ローションといえなくもなく。

突然の雨さえも幸せに感じる沖縄旅時間でありました。

さて、昨日ご紹介した沖縄本島北部、名護の「ひんぷんガジュマル」。

飛行機に乗らなくても、この秋、スクリーンで会えそうですよ。

9月20日から全国ロードショー公開される映画「がじまる食堂の恋」。

おばあちゃんから受け継いだ食堂を切り盛りするみずほは

人生や恋に迷った時、

いつも大きなガジュマルの木に手を当てて自問自答する・・・。

その大きなガジュマルが「ひんぷんガジュマル」なのです。

波瑠が演じるみずほと彼女をとりまく3人の男たちをめぐる

大人のラブストーリーを温かいタッチで描いた映画「がじまる食堂」には

「ひんぷんガジュマル」や美しいビーチなど

スクリーンいっぱいに名護のまちの魅力が広がります。

何てったって、この映画の製作は「名護まち活性計画有限責任事業組合」。

映画を誘致し、撮影協力を行うだけではなく、

映画製作をまちおこしのエンジンにしようというプロジェクトなのでした。

今年の1月から2月にかけて行われた撮影には

エキストラやボランティアとして大勢の市民が参加、

交流拠点としてカフェが作られたり、映画のためのスイーツが考案されたりと、

まち全体が映画製作を全面サポート、

つまり、「映画製作はまちおこしの目的ではなく、手段」。

映画を観た人々が名護を訪れることまで視野に入れ、

その受け入れ体制や特産品開発、情報発信、サービス向上などなど、

「がじまる食堂」をきっかけに、名護のまちはアグレッシブに動き出しています。

映画でまちおこし、は各地で実践されていますが、

「これは終わらないまちづくり。

これからやるべきことが、いっぱい、あります」。

地元雑誌に載っていた

名護まち活性計画組合員の言葉がとても印象的でした。

美ら海の玄関口でありながら素通りされがちだった名護のまちですが、

その魅力を本気アピールすべく画期的なプロジェクトに取り組んでいます。

ガジュマルカフェ・ガジュマルスイーツなんてできちゃったりするのかも?

ふふふ、楽しみ楽しみ。

首が痛くなるほど、上を見上げても

あまりに大き過ぎて木のてっぺんすら見えなかった「ひんぷんガジュマル」。

その巨木の懐に抱かれる心地よさに、

つい先日、「いつか、また来るね」と約束したばかりですが、

この秋、スクリーンで思わぬ再会ができそうです。

映画「がじまるの恋」。

登場人物になったつもりで画面に入りこんでいこう。

シネマで名護さんぽが楽しめるはずです。

秋になりきれない沖縄の空は目が覚めるほど青く、

秋になりきれない札幌の空は、未明から号泣。

この号泣には、まだまだ最大級の警戒が必要です。

天気情報から目が離せない一日になりそう。

秋になりきれない雨に飛び起きた夜明け。

今は顔を出し始めた青空を眺めながら、

自然に畏怖する9月の朝です。

(写真は)

名護方面へロングドライブ出発の朝。

那覇港の埠頭そばにて。

朝のお散歩も最高に気持ちいい。

真っ青な空にぽっかり入道雲。

これも、ちいさな秋の空?