令和のシベリア
大正
昭和
平成を経て
シュガーロードへ到着
令和のシベリア
只今、札幌三越で「あんこ博覧会」が開催中です。
北海道、日本、世界へひろがるあんこ菓子が一堂に揃うイベント、
自称北海道粒あん党党首の夫が素通りできるはずがないと踏んでいましたが(笑)
むふふ、予想通り、いそいそとお土産ゲットして帰宅しました。
これが、まあ、なんという逸品でありましょう。
レトロで優雅でアンティークな石鹸のようなパッケージ、
赤と緑と白でデザインされた意匠の真ん中には
これまたレトロな書体でこう書かれていました。
「シベリア」。
わ~お!!!あんこ好きが悶絶する、あのシベリアだ!
カステラにあんこや羊羹をどっしり挟んだサンドイッチのような、
大正生まれのノスタルジックなお菓子。
カステラが白い雪原、羊羹がシベリア鉄道を表していることから
その名がついたとも言われていますが、
ん?「シベリア」のその下に小さく控えめに
「村岡総本舗」と記されているではありませんか。
村岡総本舗、あの有名な佐賀の銘菓、小城羊羹の老舗であります。
明治32年創業以来、表面がシャリシャリした砂糖の結晶で覆われた、
伝統の小城羊羹を作り続けている、あの村岡総本舗が作ったシベリア。
これは、タダモノではありませんぞ。
さっそく美しい紙の放送を開けると、
おおお~、なんと鮮烈な断面でありましょう。
黄金色のカステラに墨色のあんこがずっしり挟まれた三層がまぶしい。
食べやすいプチサイズがまた嬉しい。
さっそく、実食。竹のフォークをカステラに入れると・・・ふわ・・・
ただならぬふんわり感に一瞬たじろぎながら、あんこの層とともにパクリ。
うっひょぉぉぉ~~~!!!想像のはるか上をいく美味しさに卒倒しそう。
ほんのりバターの香りがするカステラと
なめらかでかつ重厚なあんこの層のコンビネーションはもはや芸術的。
余りの美味しさに感動しながら、「村岡総本舗」のHPをチェックすると
「肥前の銘菓を、再解釈した令和のシベリア」とありました、
長崎・佐賀を通して日本各地へ伝わったカステラと羊羹は
九州ではなじみがあるのに、何故かその二つで作られる「シベリア」は
あまり見かけることがなかった。その謎多きお菓子を、本気で作ったらしい。
その断面図に老舗の本気が詰まっていました。
ポルトガル式のバターカステラの挟まれているのは
自家製のこし餡に伝統製法の切り羊羹をさらに挟んだ三層のあんこ、
つまり、村岡総本舗の「シベリア」は五層構造になっているのでした。
凄い。さすが、砂糖の歴史とともに歩んできたシュガーロードの老舗。
長崎の出島に伝わった砂糖は長崎街道(シュガーロード)を通って運ばれ、
日本の菓子文化が形成されていきました。明治、大正、昭和、平成、
そして令和、シベリア鉄道はシュガーロードまで延伸されて、
令和の「シベリア」が生まれたのですね。
肥前の銘菓、小城羊羹とカステラが
新たな発想を加えて生まれ変わった令和のシベリア。
ひと口食べると、ぶっとぶ美味しさ。
シベリア鉄道と長崎街道がつながった奇跡の味わいなのだった。
(写真は)
肥前の「村岡総本舗」の
令和の「シベリア」
レトロで美しい包装にうっとり



