ハトシうまし
はて?
さて?
聞きなれない
謎のお料理
ハトシうまし
2022秋の福岡旅リポート~長崎編その⑩
晩秋の週末2泊3日で訪れた福岡旅、初日は博多の歴史・文化・グルメを満喫、
2日目は開業したばかりの西九州新幹線で長崎日帰り弾丸ツアーを決行。
滞在時間は7時間、路面電車で長崎の見どころを駆け足で巡ります。
鎖国時代の異国文化を伝える「出島」、潜伏キリシタ「信徒発見」の舞台となった
「大浦天主堂」、開国後の長崎の面影を偲ぶエキゾチックな「グラバー園」と
夏日の暑さのなか元気に歩き回り、ぺこぺこのお腹を抱えてたどり着いたのは
日本最古の中華街「長崎新地中華街」。
絢爛豪華な朱塗りの北の玄武門を入ってすぐ左側にあるのが
昭和2年創業の老舗「会楽園」。長崎市民に愛される人気店でランチにします。
ちょうどお昼時、満席でしたが、順番を待つ間に長崎中華街プチ散歩、
中華菓子の「福建」で手作りの月餅をゲット、長崎名物「ちゃんぽん」の麺に
欠かせない「唐あく」なるレアな中華食材にも出会えてラッキー♪
そして「会楽園」へ戻ると、ちょうど順番が回ってきました。
1927年福建省がルーツの老舗。中国伝統建築の熟練職人による建物は
お店の内外に中国の吉祥絵図や造形が施された壮麗な5階建て。
1階は広いレストラン、2階以上は個室や宴会用の大広間になっています。
きびきびとした明るい笑顔のスタッフに案内されて席につくと
まわりは地元の人々、観光客のおいしい笑顔にあふれています。
古くから中国の文化、風習が融け合った長崎の中華街の名店は
もう、席に着いただけで幸せな気持ちになる空間でありました。
さあ、「何食べよう!」とメニューを開くものの、
実はもうお目当てが決まってるもんねえ、長崎名物「ちゃんぽん」と
「皿うどん」、そしてこのお店に入る決め手になった、
もうひとつの名物「ハトシ」であります。
まずは具だくさんの「特製ちゃんぽん」と「皿うどん」ね、
そして・・・あった!「ハトシ」!!!ん?1個から注文できるのね?
注文を取りに来たスタッフに「二人だと幾つ?」と聞くと「お二つですね♪」。
では「ハトシ2個と生ビールも二つ!」と元気にオーダー、
さっそく運ばれてきた冷え冷えの生ビールで、長崎に乾杯!
んぐんぐ、プハァ~~~!!!最高!
夏日の長崎駆け足巡りでカラッカラの喉に五臓六腑に染み渡るぅ~。
と、旅人二人が陶然としているテーブルに
長崎でしか味わえない名物料理「ハトシ」が運ばれてきました。
こんがりキツネ色に揚げられたトーストサンドのように見えます。
これが、噂の「ハトシ」。
「ハトシ」とは明治時代に清国から伝わった長崎の名物料理で
中国語で「蝦多士(ハートーシー)」、蝦=海老のすり身を
多士=食パンのトーストで挟み、油で揚げたもの。
もともとは円卓を囲む長崎の卓袱料理の中の一品でしたが、
現在では長崎の町中で店頭販売されるご当地点心として親しまれています。
海老だけではなく魚のすりみやひき肉なども使われますが、
とにかく家で作るのは手間がかかるため、長崎市民にとって
「ハトシ」はもっぱらお店で食べるもの、らしい。
晩秋の北海道からやってきた旅人は、
長崎新地中華街の老舗、人生初の「ハトシ」を、いざ、実食!
こんがり揚がった「ハトシ」をパクリ、サクッ、ふわっ、旨っ、
そして・・・甘い、なんとも優しい甘さが印象的な点心です。
香ばしい揚げたパンとともに魚やエビやひき肉などの旨みが炸裂、
その一拍あとに、まろやかなお砂糖の甘さが追いかけてくるのです。
かつてポルトガルの交易とともに大量の砂糖が輸入された長崎の歴史と
日本と西洋と中国の食文化が融合した「和華蘭」料理の特徴を物語る、
それが、この「ハトシ」なのですね~。
ハトシうまし
ハトシ甘し
ハトシ大好き
長崎和華蘭食文化、最高!
(写真は)
長崎名物「ハトシ」
「会楽園」は伝統的な
パンで挟むスタイル
くるくる巻いた「ハトシロール」も
街で人気のスナックよん♪



