梅の甘いぬくもり
手のひらを
ほっこり
やさしく
温める
梅の甘いぬくもり
2022秋の福岡旅リポート~太宰府編その⑨
晩秋の週末2泊3日旅の初日は博多の魅力を満喫、2日目は西九州新幹線で
長崎日帰り弾丸ツアーを決行、最終日の日曜は朝から西鉄で太宰府へ。
学問の神様菅原道真を祀る太宰府天満宮から隣接する九州国立博物館へ
足をのばし、参道に戻り太宰府名物「梅が枝餅」でひと休みしました。
「東風吹かば にほひをこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
太宰府へ左遷される前に大事にしていた梅の木に向けて詠んだ切ない歌。
あまりにも有名なこの歌と、さだまさしの歌のイメージから
梅が枝餅ははんなり小さな梅風味の和菓子かとずっと勘違いしていましたが、
実物は梅も入っておらず、意外にデカめ(笑)の焼餅であります。
参道には40軒ほどの梅が枝餅が食べられるお店が立ち並び、
あちらこちらの店先から「にほひをこせよ起こせよ梅が枝餅」とばかりに
お餅を焼く香ばしい匂いが旅人を誘惑してきます。
いざ、赤い提灯が雅な「茶房きくち」の2階喫茶室へ念願の実食。
「茶房きくち」は戦後まもなくの昭和26年、太宰府天満宮の参道で創業、
あんこから手作りの梅が餅が人気となった老舗で、
当初は七輪の炭火でお餅を焼いていたそうです。
今でも店舗裏で昔と変わらない手作業で粒あんを炊いています。
あんこに使われる小豆は最高級の北海道十勝産で、その中でも
さらに厳選された「雅」と称される小豆のみを使用するこだわり。
国産のもち米とうるち米の粉を独自にブレンドした生地で包み、
その「ダゴ」を梅の文様がついた焼型で表裏交互にひっくり返しながら
表面がキツネ色になるまで焼いたら出来上がり。
2階へ上がる途中、ガラス張りの向こうでで職人さんが手焼きする様子を
見ることができ、「わあ、美味しそう!」と眺めていたら、写真が撮れるように
職人さんがすぐ目の前で焼き型にお餅を入れてくれました。
なんてお優しい心配り、ここのお餅は、絶対美味しいぞ!
喫茶室は参道の喧騒がうそのようにしっとり落ち着けるいい雰囲気。
さっそくお抹茶と梅が枝餅のセットをオーダーすると、
「焼きたてをお持ちしますので、少々お待ちくださいね」とのこと。
2階の窓から賑やかな参道を眺めていると・・・やってきました!
こんがりキツネ色、真ん中に梅の花の模様もゆかしい「梅が枝餅」♪
焼きたて熱々を、早速、パクリ!
う~ん、表面はパリッ、中はもっちり、そして風味抜群の粒餡、
やさしい甘さ、食感、これは、一個ペロッとイケちゃう、美味しい!!!
特に、自慢の粒餡が素晴らしいの。
甘さ控えめ、小豆の香り、旨み、風味が引き出されたハイレベルなあんこ。
やはり、昔ながらの手作りで炊かれたあんこは、違うわぁ。
さらに目を引くのは、そのきれいな小豆色。
一般的な黒あんよりも、少し赤い色をしていて、
これは小豆のアクぬき作業を手を抜かず丁寧にしている証。
だから、小豆本来の美しい色が残されているのですね~。
北海道十勝で育った小豆をこんなに美味しいあんこに炊いてくれて、
北海道人として、心から感謝申し上げます。
本当は時間と胃袋にもっと余裕があったら、
太宰府天満宮の参道で「梅が枝餅」の食べ比べ歩きしたいところですが、
残念、タイムアップ、午後の飛行機で北海道へ帰らなくてはなりません。
手のひらとお腹に残る梅が枝餅の温もりを噛みしめながら西鉄太宰府駅へ。
博多の旅もいよいよエンディングが近づいてきました。
(写真は)
大宰府天満宮
「茶房きくち」の
絶品「梅が枝餅」
梅の甘いぬくもりよ



