のっつのっつの朝
しんしん
ちらちら
ぽたぽた
はらはら
のっつのっつの朝
わっさわさと白い雪が降り続いています。
札幌は朝からず~っと雪、大雪警報も出ています。
予想される降雪量は50cm、雪かきが大変です。
世界中でこんなに雪が多い百万都市は札幌くらいでしょうね。
飽きずに降り続く雪を眺めていると
亡き父がこんな雪を見てよく使っていた言い回しを思い出しました。
「のっつのっつ、雪が降るな~」
絵本や童話で雪は「しんしん」と降るものだと思っていた子どもの耳に
「のっつのっつ」と擬音は物凄く新鮮に響いたことを覚えています。
雪が降る様子を表す擬音=オノマトペはたくさんあります。
しんしん、ちらちら、ぼたぼた、はらはら、ふわりふわり、
童謡「雪」では「ゆきやこんこ」、こんこというレアな表現もありますが、
ちょいと調べてみても「のっつのっつ」というオノマトペは見当たらい(笑)
あれは、亡き父独自の、オリジナルな言語表現だったのだろうか?
父が「のっつのっつ」と表現するのは、今朝のような大雪の時。
ずっしり重量感を伴って容赦なく降り続き、静かに街を埋め尽くす雪、
雪かきに難儀するこんな大雪は確かに「のっつのっつ」降るような気がする。
生まれ育った室蘭は比較的雪が少ない地域だったので、
たまに降るドカ雪には、ある種の怖れと敬意を感じていたのかもしれない。
「のっつのっつ」と雪が降る。
スノーマンのような巨大な雪だるまが行進する様が浮かんでくる。
オノマトペの名人と言えば宮沢賢治。
「雪渡り」という作品で雪が降る様子をこんな風に表現しています。
「凍み雪しんこ 堅雪かんこ、野原のまんじゅうはポッポッポ」。
狐の幻燈会に招待された子供たちと子狐たちの交流を描いたお話で
狐が出してくれたお団子を食べる様子を描いたもの。
人をだますとされる狐が出したお団子を子供たちは最初はためらうものの、
でも、狐さんがだますわけないとパクッと食べる場面です。
凍み雪かんこ、堅雪かんこ、野原のまんじゅうはポッポッポ。
ほんわかあったかい気持ちになってくるオノマトペですね。
そういえば、亡き父は甘いお饅頭やお団子が大好きだったなぁ。
のっつのっつと降る雪を眺めながら、
こんな大雪の日は、あったかい焙じ茶でも入れて
凍み雪かんこ、堅雪かんこ、野原のまんじゅうはポッポッポ♪
おやつは、おまんじゅうだな。
(写真は)
のっつのっつと
大雪が降る朝
狐は山でどうしてるかな?


