天シャン楽園

巡る季節

重ねた時間

五感が喜ぶ

完璧なマリアージュ

天シャン楽園

WBS優勝を祝って極上シャンパーニュを開けた週末。

「Laherte Fre’res Evtra Brut Ultradition

(ラエルト・フレール エクストラ ブリュット ウルトラディション)

息子たちから贈られたバースデーワインの内の1本は1880年創業のドメーヌが

ビオディナミ栽培によって作り出した珠玉のシャンパーニュ。

EUの規定では有機農法転換から3年以上経たないとビオロジック(有機栽培)

とは認められず、さらにその中でもビオディナミ栽培は

月や星の動きまで取り入れた自然のサイクルを重んじる大変手間がかかる農法で

ブドウを育てます。春にはすべての畑を鋤で耕すことから始まるのですね。

土と草と虫と鳥と月と星と人が結び合って生まれた奇跡のシャンパーニュに

はたしてどんなお料理を合わせるべきなのか。

料理担当として悩む時間までも嬉しく幸せなひとときであります。

そうだ!一朝一夕には生まれない、時間に敬意を表した食材があった。

年末に農家さんから送られてきた北海道産の立派な「ゆり根」であります。

お正月料理にいただこうと思っていたのですが、まさかの体調不良(泣)で

おがくずのベッドで大切に保存して春を迎えておりました。

ゆり根は畑に植え付けるまで3年、植えてからさらに3年、

収穫には合計6年もの月日がかかる食材であります。

巡る季節、重ねた時間が育てた葡萄とゆり根。

「Laherte Fre’res Evtra Brut Ultradition」にふさわしい食材よね。

桜色の海老と緑の三つ葉とあわせた春のかき揚げにしてみました。

シャンパーニュと天ぷらってめちゃくちゃ相性が良いのよねぇ。

季節の味と香りを存分に味わえる天ぷら。

シャンパーニュの繊細な泡が油分をまろやかにし、

食材の魅力をさらに引き出し、食後の爽快さを感じさせるのです。

さらにキーポイントは、美味しいお塩でいただくこと。

「春のゆり根と海老と三つ葉のかき揚げ」には

石垣の塩と、カレー粉を合わせたカレー塩を添えます。

果実味、心地よい渋みに酸、ミネラルなど葡萄の多面的な味わいを

複層的に持ち合わせたシャンパーニュに唯一足りない要素である「塩味」を

補うことで双方の輪郭が際立ち、最高のマリアージュが生まれるのでした。

ちなみに、天ぷらとシャンパンのペアリングは今注目されていて、

高級店はもとより、カジュアルな立ち食い天ぷらのカウンターでも

気軽にシャンパンと天ぷらの組合せを楽しむ「天シャン」が人気とか。

天ぷら+シャンパン=天シャン、この春夏、ブームが来るかも。

シャンパーニュにもあわせる食材にも、物語がある。

生まれるまでに積み重ねた時間も含めて

五感で極上の味わいを体感する春。

天シャン楽園、幸せな週末。

(写真は)

「Laherte Fre’res Evtra Brut Ultradition」と

「春のゆり根と海老と三つ葉のかき揚げ」などなど

天シャン楽園の春の食卓