旅するイカ
故郷を出発
北へ北へと
海をゆく
初夏に出会える
旅するイカ
早朝の曇り空からすっきり青空が広がると同時に
緑の円山からエゾハルゼミが嬉しそうに鳴きだしました。
セミもアタシもやっぱり晴れのお天気が好き。
YOSAKOI日和の土曜日となりそうですね。
ようやく、今季初スルメイカ解禁となりました。
いえいえ、漁は6月1日からとっくに始まっていて
ご近所スーパーにも入荷、でもまだちょっと手を出せずにいたのですが、
昨日、小ぶりのスルメイカがお手頃お値段で並んでいたので、
ようやくゲット、我が家の食卓に初めて載った解禁日ってわけ(笑)
先日、コメンテーターとして出演したHBC「今日ドキッ!」の特集でも
スルメイカをはじめとする海の異変について取り上げていました。
函館でも去年よりはサイズは大きいものが揚がっているようですが、
かつてのような大漁、豊漁は望めず、不漁傾向が続きそうとのこと。
数十年単位で水温や海流の変化を繰り返すことによって、
穫れる魚が変わる「魚種交代」が起こっているとされ、地球温暖化が大きく影響、
海の異変による水産資源の将来予測はますます難しくなっています。
それだけに、小さくても、かつてよりお値段はぐんと安くなくても、
初夏に出会う「スルメイカ」はいとおしく見えてきます。
スルメイカは旅するお魚、九州の西側の東シナ海で秋に生まれた「秋生まれ群」は
餌を求めて日本海を北上、成熟してちょうど食べ頃になる時期に津軽海峡を通過、
毎年6月解禁の函館近海でのスルメイカ漁によって水揚げされます。
昨日ゲットしたのは青森産、まさに津軽海峡を通過中の旅するイカさん、です。
函館近海のイカ漁は6月から秋まで続きますが、だんだんと型は大きくなり、
それにともなって身も厚くなってくるため、またあまり大きくならない、
初夏から夏にかけての「夏イカ」が身が柔らかく、
お刺し身でも天ぷらでもおいしく食べられるといわれます。
なので、2023年初夏食卓解禁今季初スルメイカは、
我が家の定番イカ料理「ローマ風イカフリット」にしました。
「Calamares a la romana(カラマーレス・ア・ラ・ロマーナ」、
スペインでは「Calamares Fritos(カラマーレス・フリートス)」と呼ばれ、
バルの定番料理として人気の一品です。
ま、早い話がイカのリング揚げ、なのですが、
どうやらスペインではリング状のイカのフリットを「ローマ風」と言うらしい。
我が家では卵をくぐらせるレシピで作っていましたが、
今回は炭酸水を使ったシンプルな衣で仕上げました。
可愛いイカさんは胴体を輪切り、ゲソは食べやすいサイズにカット、
軽く塩を振り、水分をペーパータオルでしっかりとって麦粉をまぶし、
小麦粉+片栗粉を炭酸水でといた衣をまとわせ、
オリーブオイルで揚げ焼きにしていきます。
初夏のイカは身が薄いので短時間で揚げますが、
それでもイカ特有の油はねからはしっかり身を守らねばなりません。
さっと揚げて、やちむんのお皿に盛りつけ、
石垣の塩で作ったカレー塩を添えて出来上がり。
熱々を・・・ぱくり!
う~ん、やわらか~い、あま~い、うま~い、イカフリット最高!
まじに、ぱくぱく、幾つでも食べられちゃうよ。
やっぱ、6月のスルメイカは、絶品。
故郷の東シナ海から日本海を北へ北へ。
餌を求めて旅するイカさんが津軽海峡から漁港からスーパーへ、
そして・・・ローマも見ないうちに、ローマ風フリットになって
おいしいおいしいって、私の胃袋に入ってしまった。
旅するイカさん。
命を大切にいただく。
謙虚に感謝する初夏なのだった。
(写真は)
今季初「ローマ風イカフリット」
ゲソも大切に美味しくいただく
旅するイカさん・・・


