おいしい扉

馴染みがない

食べ慣れない

なんて

遠慮しないで

おいしい扉を開く

へ~、フグの水揚げ日本一は、なんと、北海道!?

昨日のHBC「今日ドキッ!」が伝えてくれた事実に驚きました。

ここ数年、道東などの海域を中心にフグが大量に獲れていて、

その水揚げ量はフグの本場西日本を抜いて堂々の全国1位なんだとか。

今月解禁された秋サケの定置網漁でも、サケの姿は少なく、

代わりに網にかかっているのは、フグにブリにシイラ。

シイラはハワイではマヒマヒと呼ばれる高級魚、

宮古島のカフェでもシイラカレーを食べたことがあるけれど、

そんな暖かい海を好むお魚が何故に北海道の海で大漁なの?

北の海の異変の要因は高い海水温と海流の変化。

北海道周辺の海流系に変化が生じていて、対馬海流や黒潮など

暖流の勢力が強くなり、一方で冷たい海水を運ぶ親潮の勢力が弱まり、

夏秋の水温が上昇することで、サケやサンマが近づかなくなり、

南国系のお魚の分布域が拡大しているらしい。

専門家によると海流の変化は予測が困難で今の状況もいつまで続くか不透明、

ある時突然「ちゃぶ台返し」のように激変する可能性もあるとのこと。

これまで獲れていた魚が不漁で、馴染みのない魚が急に獲れても、

流通や加工をすぐにフィットさせるのはコスト面からも難しいのが現実。

それでも、お魚好きとしてできることは、

穫れたお魚を、ありがたく、おいしくいただくことしかありません。

ということで、昨日の金曜ごはんも、近頃豊漁の道産ブリ祭り第2弾。

先週はシチリア風、今回はイタリアンなトマト煮に仕上げてみました。

ブリは北海道民にはこれまであまり馴染みがなく、

サケやタラやホッケのようには食べ慣れていないお魚ゆえ、

レシピも照り焼き、くらいしか、すぐには思いつかないのですが、

いやいや、立派な北海道産ブリの可能性は無限大。

南イタリアなどの港町では地元で獲れるマグロ「tonno(トンノ」を

オイル漬にしたり、塩漬けにして干したり、パスタやピザ、

前菜からメイン料理までさまざまなヴァリエーションで楽しみます。

マグロとブリ、同じ元気な回遊魚、おいしいイタリアンになれる♪

南イタリアを妄想した今回のメニューは

「北海道産秋ブリの濃厚トマトソース煮」

秋の味覚、キノコもたっぷり使って、

ちょっとこっくり仕上げて参りましょう。

まずは道産ブリの切り身を大きめにカットして塩を振り10分程置き、

水分をふき取ってから小麦粉を薄くまぶします。つぶしたニンニクを

オリーブオイルでゆっくりで香りを出した後、ブリの両面をこんがり焼き、

取り出しそのフライパンに薄切り玉ねぎをたっぷり入れて炒めます。

玉ねぎが透き通って甘い香りが出てきたらブリを戻し、白ワインを投入、

アルコール分を飛ばし、トマト缶、中濃ソース、タイム、ローリエに

しめじ、エリンギも加えて蓋をして10分程煮込み、

最後に塩、胡椒で味を整えたら出来上がり。

北海道の秋の海で獲れたブリが南イタリア風の装いに。

さあ、Buon appettito! 召し上がれ~!

う~ん・・・食欲をそそるトマトソースの香りが鼻をくすぐる。

ぱくり・・・うんまっ!しっかりしたブリの身は煮崩れることもなく、

玉ねぎとキノコの旨みが凝縮された濃厚なトマトソースが絡んで超美味!

今回はライ麦パンを添えましたが、パスタやバターライスとも合うね♪

ブリは馴染みがないとか食べ慣れないからとスルーするのは超もったいない。

広い海を元気に泳ぎ回る筋肉質のブリのようなお魚は

お肉と同じ感覚でお料理したり、レシピを探ればイケちゃうのよね。

照り焼きだけがブリ料理じゃない。

南イタリアを妄想した道産ブリの濃厚トマトソース煮で

ブリのおいしい扉が開いたような気がします。

ハーブやにんにく、玉ねぎなどをうまく使えば

お魚の臭みもまったく気にならなくなります。

宮古島のカフェで食べたシイラカレーは

ビーフカレーに負けない美味しさだったもの。

フグ、シイラ、ブリ、南国系のお魚の可能性はやっぱ無限大。

地球の7割を占める広大な海、

海流の変化をコントロールすることは人間にはできない。

獲れてきたお魚たちをどう有効利用するか、おいしく食べるか、

お魚好きの食いしん坊はキッチンで挑戦を続けるのだ~♪

(写真は)

「北海道産秋ブリの濃厚トマトソース煮」

イタリアンパセリの緑が映える

パスタやバターライス、

秋のじゃがいとも合うはずよん♪