すくすく青菜
暖かな秋
ぽかぽか
日差しを浴びて
天を見上げる
すくすく青菜
あれ?
あんまり縮れていないぞ、
葉っぱが広がっていないぞ、
でも、これ、ターツァイ、だよね?
先日、いつも行く八百屋さんで青菜を選んでいたとき、
濃い緑の葉野菜に目が留まりました。
小松菜でも青梗菜でもない、ターツァイっぽいけど、
あまり縮れていないし、葉っぱも平たく広がっていない。
でも、やっぱりターツァイ、よね。
「ターツァイ(搨菜)」は中国の華中が原産の中国野菜のひとつ。
アブラナ科アブラナ属の野菜で白菜や青梗菜の仲間ですが、
地面を這うように広がることから「押しつぶされた」と言う意味の
「搨菜」と名付けられたようです。
実はターツァイには地面を這うように育ち、軸が短いタイプと、
白い軸が長く白菜のように上に伸びた2つのタイプがあって、
寒い時期のターツァイは地面に張り付くように葉を広げ、
暖かい時期には軸を上に伸ばすように育つのだそうです。
ということは、先日八百屋さんでゲットした真っ直ぐ伸びた青菜は、
まごうかたなき「ターツァイ」ということ。
な~るほど、気温が高めの暖かい秋に育ったということなのね。
天高くすっきり晴れ渡る秋の青空を見上げてすくすく伸びたターツァイ、
白い部分が長いので炒め物には最適らしい、よし、決まった。
台湾の小吃店で最定番野菜料理「炒青菜(ツァオチンツアイ)」だ!
中華料理店のメニューでもおなじみの、青菜炒めですね~。
特に台湾では「炒青菜」の種類が豊富で、空心菜、地瓜菜(さつまいもの葉)、
A菜(レタスの1種)、龍鬚菜や水蓮菜などヴァリーション豊かで超美味なの。
暖かい秋にすくすく伸びたターツァイで、いざ「炒青菜」を作りましょ♪
家庭ではなかなかお店のようなしゃきしゃき青菜炒めは難しいのですが、
これまで様々試行錯誤を繰り返し、近頃、ようやく道が見えたところ(笑)
ちゃんと下準備をして、一気に仕上げていくのがコツなのだ。
にんにくはみじん切り、干蛯は水で戻し、紹興酒も用意したら、
中華鍋に油、にんにく、赤唐辛子に塩を加えてから火を点け、
中弱火で焦がさないように加熱して香りを出します。
最初に油に塩を入れておくと青菜にまんべんなく塩が回るのよね。
いい香りがしてきたら干蛯を加え、ターツァイの白い軸の部分を投入、
強火でざっと炒めたら緑の葉の部分、紹興酒、干蛯の戻し汁を加え、
一気に秒単位で素早く炒めたら出来上がり♪
緑が映えるやちむんの白釉のお皿に盛りつけましょう。
秋のすくすく青菜「搨菜炒(ターツァイの青菜炒め)」。
さあ、熱々のうちにいっただきまーす!
ふーふーパクリ、翡翠色の軸はシャキシャキ、濃い緑の葉はしんなり、
余計な水気も出ていなくて、にんにくの香り、干蝦の旨みが
シンプルな青菜炒めをメインにも負けない一品に仕上げています。
長年の試行錯誤の結果が実を結ぼうとしているぞ。
我が家の「炒青菜」、なかなかのレベルに達しつつあるのではないか。
もう、あまりの美味しさに、自画自賛が止まらない(笑)
誰か、止めて(笑)
それにしても、中華とイタリアンには、よく似た共通点がある。
油とにんにくと赤唐辛子で仕上げる「炒青菜」、
オリーブオイルとにんにくと赤唐辛子で作る「アーリ・オーリオ」、
旨みを加えるのは中華は干蛯、イタリアンはアンチョビ、
人間の味覚中枢を満足させる基本公式は、ほぼ同じなのだ
てことは、「搨菜炒」はパスタを入れても成立するってことね~。
干蝦をアンチョビに替えれば、かなり台湾からイタリアに近づく。
おいしい料理には世界共通の公式が存在する。
料理は世界の共通言語だと、しみじみ思う週末なのだった。
(写真は)
「搨菜炒(ターツァイの青菜炒め)」
暖かい秋に天を見上げて
すくすく伸びた青菜が美味なり



