うちのもん
よそさんの
いいとこ
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花開く
うちのもん
12月最初の週末。
あれこれと先々考えるだけで気ぜわしい師走となりましたが、
そんな季節にありがたいのが、鍋、ですね~。
心身ともに温まって、栄養バランス満点、しかもお手軽。
というわけで、今週はあったか鍋で博多気分を味わいました。
そうです、博多名物「水炊き」。
東京の軍鶏鍋、京都のかしわ鍋、秋田のきりたんぽ鍋と並ぶ、
日本4代鶏鍋料理の筆頭格といっていい鍋であります。
本場の博多水炊きはさまざまな部位の骨付き鶏を長時間じっくり煮込んだ
白濁したスープが特長ですが、家庭料理ではなかなかそこまで難しいので、
そのエッセンスを取り入れつつ、おウチでできる本場博多風水炊きに挑戦。
これがね、なかなかの大成功でありました。
まずは骨付きの手羽先と手羽元に熱湯をかけて臭みを取り除き、
水と日本酒をたっぷり注いだ土鍋に入れてじっくり弱火で煮込みます。
アシストに鶏ガラスープの素も少々加え、丁寧にアクを取りながら
ことことことこと、じっくり1時間ほど。
おおお~、いい感じのちょい白濁系の鶏スープとなりましたよ。
ここで、大ぶりにカットした鶏もも肉を投入、煮立ったら、
白菜、キャベツ、長ねぎ、椎茸、しめじ、えのきなどを加え、
野菜に火が通ったら、最後に水菜を加えてさっとひと煮立ちで完成。
さあ、「本場博多風おウチ水炊き」召し上がれ~♪
土鍋を蓋を開けた瞬間、ふわ~っと白い湯気とともに鶏スープのいい香り、
野菜が全面をおおっていて、中の鶏軍団は隠れて見えませんが。
ただの鍋じゃないよ、博多っぽい水炊きだよ。
はふはふ・・・うっまぁぁぁぁぁ~~~!!!
手羽先、手羽元はもうとろとろ、骨がほろほろ勝手に外れていくほど柔らかく、
鶏もも肉の旨みとほど良い弾力も最高、
そして、なんといっても、ちょい白濁した鶏スープの美味なること。
バリ、うまかばい!
水炊きはぽん酢や柚子胡椒でいただくことが多いようですが、
あえて、何も加えず足さず、鶏の旨さをダイレクトに味わいました。
鶏と野菜と旨味が融合して、もう、ホント、そのままで抜群に美味しい。
さらに、思いつきで黒粒胡椒をガリリと挽いてみたら、
これがもう最高、水炊きにペッパーミル、合います(笑)
ブラックペッパーで水炊きを食べているうちに、ふと気づいた。
あれ?この美味しさ・・・何かに似ている・・・
そうだ!ポトフだ!
我が家の手羽元入りのポトフに共通する旨みがあるのですよ。
それもそのはず。博多の水炊きのルーツにその理由がありました。
水炊き発祥の店とされる「水月」の創業者林田平三郎氏は長崎生まれ、
若い頃に料理の勉強のため香港に渡り、英国人の家庭に住み込んだ経験から
中国料理の鶏の水煮と西洋料理のコンソメをヒントに日本人の口に合う
鶏料理「水炊き」を考案したとされているのです。
スープ、お肉、野菜、すべての具材の旨みを余すことなく味わう。
味つけはあくまでシンプルなのに、奥深い料理。
そうだ、確かに水炊きとポトフは、その美味の本質が共通している。
中国料理+西洋料理+日本料理=水炊き、と言っていいかもね。
博多は、昔から大陸のさまざまな文化を受け入れてきた土地柄。
博多うどん、饅頭、鶏卵素麺、辛子明太などなど
どれもよそのええもんを博多っ子がうまく取り入れ、
わがまちの名産として発展させ、育てあげてきた文化があります。
よそのいいとこもらって、
うちのもんに育てて栄えた博多町人文化の粋を感じます。
「水炊き」にも、そのスピリットが活かされているような気がします。
博多のうちのもん、我が家もうちのもんにしちゃいました♪
おウチで作る水炊きで、博多妄想旅を楽しんだ週末なり。
(写真は)
「本場博多風おウチ水炊き」
たっぷりお野菜の下に
鶏手羽先、手羽元、もも肉が
たっぷりひそんでます
うちもん、バリうまか♪


