がんばりやさんそば

何事も

一生懸命に

まじめに

おいしく

がんばりやさんそば

「降る雪 見えぬ全容」

能登半島人発生から1週間となった今朝の朝刊1面の見出しです。

強い寒気の影響で被災地では雪が降り、倒壊した家屋に、亀裂が走る道路に、

傾いた電柱に白い雪が降り積もり、今だ被害の全容は把握できません。

能登半島の雪景色はかつては旅情を誘う美しい風景でしたが、

道路と同じ高さに倒壊した瓦屋根の2階部分に雪が降り積もる様子は

本当に無情で酷く、胸がつぶれるような思いがします。

雪の中、今も懸命な捜索、支援活動が続けられています。

令和の大火災で焼失した首里城では2026年の完成をめざして

復興工事が進行中、正殿の骨組みも完了、次の段階に向かっていました。

昨年のクリスマス休暇で訪れた冬の沖縄旅2日目は古都首里をめぐり、

王朝時代の伝統を受け継ぐ琉球菓子や琉球漆器の老舗を訪問、

沖縄の歴史と文化とエネルギーを体感しました。

沖縄でも冬はそこそこ寒い日もあるのですが、

訪れた時にはこの冬最大の寒波が到来、風が吹くとなかなかの寒さ、

トレンチコートにストール姿で首里を散歩しているとちょうどお昼どき、

トゥンジービーサ(冬至の寒さ)で体も冷えたし、

さあ、大好きな沖縄そばであたたまりましょう。

というわけで、レンタカーでやってきたのは北谷町の「浜屋そば」。

沖縄旅では必ず立ち寄る我が家マストの沖縄そば屋さんです。

昭和57年創業の地元で超人気のお店でいつも行列なのですが、

師走のクリスマスイブイブ、奇跡的にすぐに座れました。

店頭には「年越しそば予約販売中」の看板も。

そう、沖縄では年越しそばは沖縄そばなのです。

夫は浜屋一番人気の「軟骨ソーキそば」の大、

私は軟骨ソーキ&三枚肉入りの「沖縄そば」の小、

大小サイズがあるのでジューシー(沖縄炊き込みごはん」なども

胃袋と相談しながらオーダーできるのも嬉しい。

券売機で食券買って、店員さんに食券渡してほっと一息。

と思ったら、注文後3分で熱々湯気の立つ沖縄そばがやってきた。

超人気店、1日400食を提供できる回転の早さを支えるのは、

厨房では小気味よく働く大勢のスタッフですね。

久しぶりの浜屋そば。

豚、鶏、鰹節でとった透明なスープはやはり絶品。

濃すぎず、かといって薄すぎず、やさしい旨みがもう最高。

とろっとろの軟骨ソーキは口の中の温度でとろけ、

4時間煮込んだ三枚肉もほろほろ。

北谷町の美しいビーチから徒歩1分の場所にある浜屋そばは

先代の夫婦二人で始めた小さなお店が始まり。北谷町にやってきた

サーカス団を見に来たお客さんがそばを食べに立ち寄ってくれて

口コミで人気を呼び、増築して現在のお店に至っています。

地元客やサーファーやダイバーのお腹を満たしてきたお店は

海の家のような店構えや立地から「浜屋」と名付けられたと思っていましたが、

実は沖縄方言で「がんばり屋さん、何事も一生懸命」という意味の

「はまやー」が店名の由来なんだそうです。

そうか、がんばりやさんそば、だった。

とろとろの軟骨ソーキもほろほろの三枚肉も

黄金色の淡麗滋味あふれるスープも

素早い提供も小気味よい接客も

「はまやー」の心から生まれていたのでした。

「はまやー」とはがんばり屋さん、何事も一生懸命という沖縄の言葉。

被災地で成人の日を迎えた20歳の青年がインタビューにこう答えていました。

「どんな状況にもめげす、立ち上がれる大人になりたいと思います」。

20歳のはまやーの言葉が深く心に刻まれた成人の日の朝でした。

(写真は)

北谷町の「浜屋そば」

軟骨ソーキ&三枚肉入りの

「沖縄そば」小サイズ

錦糸卵も浜屋のお約束