マンマ煮込み
光の春
雪解けも進む
コトコトコトコト
春を待ちながら
マンマの煮込み
あ・・・春の匂いだ。
朝起きて窓を開けて深呼吸、ほのかな土の匂い、青い草の匂いがする。
気持のよい青空、お日さまもごきげん、雪解けもぐんぐん進み、
マンション前の車道はすっかりアスファルトが顔を出している。
そんな光の春を感じる週末ごはんは、
イタリアワインの銘醸地フリウリのオレンジワインが主役。
「Dario Princic Bianco Trevez2019」のコク深い味わいに合わせて
メイン料理はちょっとしっかりめの煮込み料理を作りましたよ。
「豚肉と白いんげん豆のトマト煮込み」
テレビの料理番組で紹介されていたレシピをアレンジしましたが、
フランスを代表する伝統的な郷土料理「カスレ」がベースと思われます。
フランス南部のオクシタニー地域圏ラングドック地方発祥の料理です。
「カスレ(Cassoulet)」は料理名の由来でもある「カソール(Cassole)」と
呼ばれる土鍋でたっぷりの白いんげん豆と塩漬けの豚肉や鴨のコンフィ、
ソーセージなどやトマトを長時間煮込み、オーブンで焼き色を付けたもので
ビストロの定番メニューとしても欠かせない料理です。
その起源は600年前の英仏百年戦争に遡るという説や
アラブ料理の豆入りのトマトシチューがルーツとするなど諸説ありますが、
フランス南部の農村に根づく素朴な家庭料理で、もともとは豆が主役で
ありあわせの肉を加えて、弱火ぐつぐつ煮込み、農作業の多い収穫期に
大きなテーブルで囲むマンマの煮込み料理でありました。
さあ、春を待ちわびるマンマ、野宮的カスレ、いざクッキング。
まずは豚バラ肉の塊をひと口大にカット、塩と黒胡椒をすりこみ
一晩置いて、なんちゃって塩漬け豚を仕込んでおきます。
冷蔵庫で一泊(笑)するだけでも熟成、旨みが凝縮するのよね。
翌日、一晩寝た豚バラ肉の両面をこんがり焼いたら取り出し、
余計な脂はしっかり取り除き、こびりついた旨みは残した鍋に
みじん切りのにんにく、たまねぎ、セロリ、人参を加え、塩をふり、
しっとりするまで炒めたら、白ワイン、トマト缶、水、ローリエを加え、
豚肉を戻し、煮立ったら弱火でことこと、ことこと煮込みます。
1時間ほど煮込んだら、白いんげん豆(イタリア製の水煮パック)を
たっぷり加え、焦げ付かないように30分程煮込み、塩、黒胡椒で味を整え、
お皿に盛ってイタリアンパセリを載せましょう。
フランス伝統のカスレは複数のお肉を使いオーブンで仕上げる重量級ですが、
イタリアのフリウリオレンジワインに合わせますからね、
ちょっとイタリア風を意識して軽めに仕上げましたよ。
「豚肉と白いんげん豆のトマト煮込み」
またの名を「春を待つカスレ」または「野宮マンマ煮込み」(笑)
いざ、実食!
うわっ!ヤバい!!!う・・・美味過ぎるーーー!!!
濃厚で奥深いトマトソースが白いんげん豆と豚肉にしみまくり、
一晩寝かせ1時間半煮込んだ豚肉は、もうほろほろ、ナイフ要らず、
スプーンでほろり、豆とトマトソースと一緒にお口に運ぶと、もう天国!
コク深くキレがあり重層的で誌的な味わいのオレンジワインとの
マリアージュは完璧、私って天才(笑)自画自賛の春の食卓なのだった。
伝統的なフランスのカスレは脂が浮きまくるかなりヘビーなお料理ですが、
豚バラ肉を焼いて余分な脂を取り除いているので、かなり軽やか。
イタリアンパセリの香りもあり、かなりイタリア寄りのカスレに仕上がり、
ボディがしっかしりた個性的なフリウリオレンジワインとの相性も抜群。
時間のかかる煮込み料理カスレはフランスでは家族の集まる日曜の食卓に
出されることが多いと言います。懐かしい郷土のおふくろの味、
フランスの切手になるほど人々に親しまれているお料理だそうですが、
春を待つイタリア寄りのマンマ煮込みも切手にしたいほど美味しかった。
我が家の定番がまたひとつ増えました。
フランス発イタリア経由札幌着の
「豚肉と白いんげん豆のトマト煮込み」
家族が集まる日にお似合いね♪
(写真は)
「豚肉と白いんげん豆のトマト煮込み」
またの名を「春を待つカスレ」
または「野宮マンマ煮込み」
まじ、美味すぎる


