おそろいの胸に

まさかもう一度見られるとは・・・

日本中の野球ファン、特におとうさんたちが涙、涙、涙。

昨日の「こどもの日」の東京ドーム。

長嶋さんと松井さんへの

(う~ん、またピンと来ない・・・松井選手だよね、まだ)

二人揃っての国民栄誉賞の表彰式が行われました。

3番と55番の巨人のユニフォーム姿を

二人のヒーローが並んでいる姿を

まさか、もう一度見られるなんて。

「スッキリ!」のテリー伊藤さんは、スタンドで絶叫してました。

始球式、

「打て!長嶋~!打っちゃえ~!」

左手一本のフルスイングの後には

「松井~!もう一回、もう一回だ~!」

日本中のおとうさんたちを少年にする魔法使い。

ミスターは、健在でした。

涙線ゆるい私は

松井元選手の言葉にまた涙。

王さんや衣笠さんや長嶋さんのように記録を作ったわけでも

日本中を熱狂させたわけでもないが、

「誇れるのは日米のすばらしいチームでプレーし、

すばらしい指導者、チームメイト、ファンに恵まれたことです」。

「謙虚」と書いて、「まつい」と読む。

そして、もうひとつ。

まさか、おそろいのスーツとは・・・!

記者会見でも明かされましたが、

おそろいのスーツは松井元選手が提案、ミスターが選んだものだそうです。

シックなネイビーのスーツにストライプのシャツ、細かな水玉のネクタイ。

ミスター、相変わらずセンスが良い。趣味が良い。

長嶋さん、国民的ベストドレッサーに強く推挙したいくらいです。

ユニフォーム姿ももちろん素敵ですが、

オフのミスターのファッションセンスは本当に趣味が良くて大好きでした。

今でこそ、クールビスだウォームビズだと、

ノーネクタイのカジュアルファッションも

全体的にセンスアップされてきましたが、

おとうさんたちがスーツ脱いだら、ゴルフシャツしかなかった時代から

ミスターのカジュアルファッションは抜けていた。

軽そうなカシミアのジャケットのインナーに

ピンクやオレンジなど薄手のニットをさりげなく着ていたものです。

ストールの巻き方もこなれていた。

何を着ても嫌味がなく、ちょい悪おやじにも絶対ならなかった。

ファッションは、人なり、です。

93年松井選手の入団以来、長い長い濃密な年月を過ごしてきた師弟。

松井元選手は知っていた。

二人にとって生涯忘れられない日に着るスーツを

誰にセレクトしてもらうべきかを。

最高のスタイリストは、ミスターしかいないことを。

現役時代よりほんの少し胸の筋肉が痩せたように見える松井元選手、

病気を乗り越え、体に張りが戻ってきたように見える長嶋さん。

おそろいのスーツを着て並ぶと

積み重ねた時間が体格差を埋め、さらに心の距離が近くなったように見えた。

色も形もおそろいだけど、

胸に差した真っ白のポケットチーフだけが違っていました。

長嶋さんはきゅっとつまんだような洒落た形に、

松井元選手はきっちり生真面目に横一直線に折りたたんでいました。

日本一素敵な師弟愛。

真っ白いポケットチーフが

それぞれの魅力をそっと物語っていました。

おそろいの胸に宿るものは

「野球が大好き」

ただ、この一言。

(写真は)

鯉のぼりが泳ぐこのお家は、

沖縄の人口403人の渡名喜島の魚屋さん。

鯉のぼりがなければ普通の民家と区別がつかない。

こどもの日の翌日もその翌日も小さな島で泳ぎ続けます。

今日はカジキ、獲れたかな。

島のみんなも、昨日は3番と55番で、盛り上がったかな。