最後の失恋

やはり「めざましテレビ」は見逃さなかった。

「息子萌え?息子に失恋する母心」

今朝の「サキつぶ」コーナーで取り上げていました。

ネタ元は今月23日付けの朝日新聞の特集記事。

「これは絶対使える」と私の頭の中のネタ帳にファイルしていました(笑)

イケメンの高校生の息子と買い物に行くだけで

「何でこんなにワクワクするんだろう」デート気分になる母親。

そんな息子の携帯を覗いてしまう。

そこには「おやすみ♪チュッ♪」と知らない女の子とメール交換をしている

「私の知らない」息子の姿が・・・。

嫉妬と・・・手の届かないところに行ってしまったことを

思い知らされるこの気持ち・・

これは、間違いなく「失恋」

そんな事例が紹介されていました。(私ではありませんよ〜!)

全身全霊で愛をそそぎ、

その愛にまっすぐ応えてくれた小さな男の子も反抗期を迎えれば

すり寄ってくる母は「うざい」「キモイ」存在となっていく。

これが「自立」であります。

母たちは傷心と引き換えに息子にとって最も大切なものを差しだすのであります。

私は息子に恋してる自覚などはありませんでした。

しかし、かつて思春期の息子との日々のバトルを

30代女子スタッフに愚痴ったとき

彼女は苦笑しながら、こう言いました。

「野宮さん、それ、痴話げんかですよ(笑)」

私はこんなにあなたのためを思って愛して尽しているのに、

「なぜ?なぜ?わかってくれないの?」とすがる女。

そう迫られれば迫れるほどに

「うっとぉ〜いんだよ、その愛が」とすがる手を振り切る男・・・

にしか、見えないんだそうです。ウチの母子げんかは。

あれ?私、そうなんだ。そんなに息子に恋してるんだ。

毎日毎日、弁当箱ちゃんと出せ〜!部屋を片付けろ〜!使ったらしまえ〜!と

一から十まで小言を言い募るのは・・・恋してるから・・か?

そう・・・かもね。好きでもない男のだらしなさなんて、どうでもいいものね。

彼女の「痴話げんか説」に納得、すっと冷静に自分を見つめることができました。

思春期を過ぎ、大学生になり、

一人暮らしも板についてきた遠方の息子を訪ねた春。

学生生活が忙しいのは承知で行ったはず、

一緒に過ごす時間が少なくても、母は元気に一人旅していた、はずなのに、

最後の夜、私と食事をした後、

「ごめん、サークルの用事にでかけるから」と言いにくそうに切り出した息子に、

淋しさが固まりで押し寄せてきた。

「最後の夜くらい、ゆっくり話、したかったんだから!

ずっとずっと我慢してきたんだから!」と夜の駅前で半泣きで訴える母。

あの・・・これって、どう見ても、痴話げんかの典型ですよね?

半べそになりながら、やっぱり、まだ恋してるのか?と

自分で自分が可笑しくもあった。

息子萌え。

専門家は「少子化による親子の緊密性の高まり」とか

「存在感の薄い父親との関係」とか、さまざまに分析されているようですが、

ひとつだけ、はっきりしていることは、

母たちの「最後の失恋」が息子への「最高の最後の贈り物」だということ。

最後の失恋の後に、

母たちの新しい人生の季節がまた始まります。

そして、すぐ近くに、あれ・・・意外に気の合う、

昔からよく知った人の、大切さに気づく。

そんな母たちも多いようですよ。

安心して。お父さんたち。

(写真は)

北海道神宮境内で最大のパワースポットと噂の「開拓神社」。

参道の脇に静かにひっそりと佇んでいます。

恋のお願いも聞いてくれるかも?