うーとーとーの週末

最高気温が毎日1℃づつ下がってきました。

処暑を過ぎて、

北海道は本当に暑さが収まりそうです。

酷暑の皆さまには申し訳ないのですが、淋しい気持ちになります。

本日8月24日(土)のAIR-G’「野宮的コフレ」のテーマは

「夏の終わりに・・・」。

「緑陰読書のすすめ」や

「日常の中の非日常さがしの旅」などのお話をしましたが、

夏の終わりの週末、帰省中の息子をひっつかまえて、

遅ればせのお墓参りにも行かねばなりません。

亡き父への一番の供養は真黒に日焼けした孫の顔でしょうから。

ヒラウコーをひと平、ふた平携えて。

先週の放送でご紹介した「ヒラウコー」。

「黒ウコー」とも呼ばれる沖縄独特の平たいお線香です。

ウコーは御香。黒色で平たく5本の筋が入っていて、

6本のお線香がつながった形をしています。

1片を「ちゅひら」と数え、縦に半分に割って3本ずつ供えるのが一般的。

3本は「天・地・海」に捧げる意味があると言われています。

那覇の街角を歩いていると、

スーパーや雑貨屋さん、荒物屋さんの店先に普通に売られています。

私もひと束100円のヒラウコーを市場のお店で買いました。

ヒラウコーや長くて赤いお線香、

ウチカビと呼ばれるご先祖様へ供える紙で作ったお金などなど

「うーとーとー」用品だけが並んでいる専門店。

お店のおじさんが割れないように新聞チラシで丁寧にくるんでくれました。

「うーとーとー」とは

神様に手を合わせること。

お祈りすること。

幸せを願うことを意味する沖縄の言葉。

感謝の気持ちが込められたなんと素朴で素敵な語感でしょう。

「うーとーとー」グッズだけの商いが成立する文化が息づいているのです。

沖縄を訪れると

小さな子供が小さな手を合わせてうーとーとーする光景をよく見かけます。

ことさら大人に言われてすることではなく、

普通の暮らしの中で自然に根付いてきた祈りの姿。

万物やご先祖さまに感謝し、おごることなく和を持って生きることを学び、

行儀作法や社会のルールも自然に身についていくうーとーとーは

実に優れた教育システムでもあるようです。

楽しかった夏に感謝する週末。

北海道版うーとーとーに行かなくては。

お盆の2次会、ご先祖さまも悪い気はしないだろう。

(写真は)

存在感がある黒く平たい「ヒラウコー」。

ゆっくりゆっくり立ち上る煙。

亡き人々との対話の時間もゆっくりと流れる。

夏の名残もゆっくりと過ぎていく。