ここらで一服

「お出かけにははおり物を一枚、

朝晩は半袖では涼しいかもしれません」。

テレビ画面のお天気キャスターが優しく気遣う季節になりました。

8月最後の一日、本日31日(土)のAIR-G’「野宮的コフレ」のテーマは

「ちいさなちいさな秋、見つけた」。

瑞穂の国の秋、炊き込みご飯など大好きなお米料理のお話や

フィンランドの森への憧憬「かもめ食堂」的ちいさな秋のお話、

そして、忙しく暑かった夏も一段落、

ここらで一服にはぴったりの「羊羹」のお話などをしました。

「重い、甘い」と若い世代には支持が薄い羊羹ですが、

行く夏を惜しみながら、熱い焙じ茶などといただく一切れは乙なもの。

スイーツ世代にも親しんでほしい甘いもんであります。

この夏、沖縄に住む知り合いのおばあちゃまへ何かささやかなお土産をと

札幌のデパ地下を思案しながら、ぐるぐるぐるぐるしていました。

夏だから生鮮品は持ち運びが大変、

生クリーム系のスイーツは賞味期限も短いし、ちょっとヘビー、

チョコ系も暑い沖縄、溶けちゃいそう・・・

北海道らしくて、上記の条件をクリアして、あまりかさばらないもの・・・

・・・良かったら、たまには、わたしたちなどいかが?

「創業○○年△△菓子舗謹製」の文字が控えめに訴えてくる。

ご当地羊羹です。

北海道はお豆の一大生産地。

羊羹の主原料小豆の生産量は全国一。

白花豆や金時豆など美味しいお豆がどっさりとれる北海道には

開拓期の明治時代から創業された老舗羊羹がいくつもあるのです。

お豆とお砂糖と寒天だけで作られた羊羹は歴史的オーガニックスイーツ。

少々の?重ささえ我慢していただければ、

日持ちはするし、持ち運んでも崩れたり壊れたりする心配もないし、

ご当地の畑も想像して頂けるし、お仏壇にも供えて頂ける。

かなり優れ物のささやかなお土産物の条件を備えているのでした。

羊羹が画期的な革命を遂げたのは江戸時代。

寒天の発見に伴い、それまでの蒸し羊羹から練り羊羹が生み出され、

口当たりなめらかで、日持ちも良く、土地の名産品を練り込んだご当地羊羹が

各地で作られるようになりました。

また庶民の間でお伊勢参りなど「旅行レジャー」が

飛躍的に発展したのも江戸時代。

人が動き、旅先で土産物を買い求める。

飛行機も新幹線も車もなく、徒歩で戻る故郷への長い帰り道。

羊羹はうってつけの土産物だったに違いありません。

那覇の予想最高気温は31℃。

暑い南国の地で「ここらで一服」に一役買ってくれているでしょうか。

白花豆と金時豆の北海道ご当地羊羹、さんぴん茶とも相性は良いはず。

旅と羊羹。

江戸時代からの長いおつきあい。

ちょっと見直したいいい関係であります。

(写真は)

旅と最中も、長いおつきあいですね。

世界遺産となった今、

世界中の人々のお土産になるかもしれない(笑)「富士山もなか」

お山型の最中とあんこが別々に入っていて、

セルフサービスで自由に作る自立型最中。

皮のパリパリ感が楽しい。

富士山は未登頂でも、

てっぺんからぱくり、頂上征服できます。