ほっこりほんわかほんのり

「きんきんに冷えたビール」

「ざっくりとした説明」

「気持ちがほっこりする」

こうした表現を使う人は3人に1人にのぼることが

文化庁の国語に関する世論調査でわかりました。

確かに使う。

一応言葉のプロのはしくれですが、

スタジオのフリートークなどでは上記の三つの表現は

耳にするし、口にするかもしれません。

アナウンサー的には新語流行語を見境なく使うのは控えるべきでしょうが、

ライブ感、今どき感を演出するためにあえて使う場合もあります。

3割の人が使う言葉は新鮮さがある。

でも7割の人が使わないということは違和感を感じる人もまだ多いということ。

聴き手にとってどう伝わる言葉かということを考えた上で

新鮮な言葉もTPOを踏まえて上手に活用したいなと思っています。

言葉は生き物ですから。

そんな秋めく今日この頃、

「気持ちがほっこり」する出来事がありました。

まず昨日の夜、新聞代の集金に訪れたいつもの女性に

ちょうどぴったりのお札と硬貨を差出しました。

「ありがとうございます」とお金を受け取り、ドアを閉めながら

小さな笑みを浮かべて彼女がそっとつぶやきました。

「硬貨が、あったかい」。

すっかり冷え込んできた秋の夜、

一軒一軒集金に回るうちに手もかじかむ季節。

お客さんから手渡される硬貨がひんやり感じることも多いでしょう。

ぶっきらぼうに、時につっけんどんに渡されることもあるかもしれない。

たまたま、家の中に置いていた財布の中から取り出した硬貨だったから

きっと、室温程度に(笑)ぬくかったのでしょう。

冷たいはずの硬貨が「あったかい」。

それをこちらに伝えてくれた笑顔。

お釣り以上の「ほっこり」を頂いた気持ちです。

もうひとつ、秋のお彼岸のお墓参りの時。

「じゃあね、ゆっくり食べてね、いっぱい食べてね、

また、来るからね、じゃあね」。

お参りをすませたおばあさんがそう語りかけながら、振り返りながら、

亡き人の眠る場所から立ち去ろうとしていました。

そこにいる家族に「また来るからね」と自然に声をかけるようなトーンで。

秋のお彼岸だから、おはぎに好物もいっぱい供えたのでしょう。

いや、供えたのではなく、食べさせるために持ってきたのです。

おばあさんにとって、その人は、どこにもいない人ではなく、

目をつぶって手を合わせれば、いつでもどこでも会える大切な人。

だから、普通に声をかける。「また来るからね」と。

道内は最低気温が10度を切るところも増えてきました。

室内でも素足からソックスに、パジャマも長袖に切り替えました。

まだ「きんきん」には冷えてはいないけど、

秋めくごとに「ほっこり」した出来事が心に沁みる季節、

そんなお話を「ざっくり」と書いてみました。

(写真は)

秋のおやつタイムに「TORAYA CAFE」の焼き菓子。

大学時代の友人が送ってくれました。

あの「虎屋」が展開する和魂洋才のスイーツ。

小豆とフォンダショコラがコラボするパウンドケーキは絶品。

秋は焼き菓子で「ほっこり」する。