天高く丸々の秋
郵便受けに高知の秋が届いていました。
「天高く文旦の秋」。
ひろめ市場の果物屋さんからのDM葉書です。
薄緑と黄色がミックスしたみずみずしい文旦の写真に
数年前の高知の旅の思い出が甦ってきます。
元気かな。
果物屋さんの美人おかみさん。
「高知の夏を彩ったよさこいから、街は柑橘色に変わりはじめ、
水晶文旦も丸々と熟し、店頭に並び始めました」
そう、天高く文旦丸々の秋が今年もやってきたのね。
最高に感動したな~、美味しかったな~、店先で試食した水晶分担。
生産地でもほかの柑橘類とは別格扱いの水晶文旦は
美しいペールグリーンが、まさに水晶の名にふさわしい佇まい。
その香りの高貴なことといったら、今でも鼻腔が覚えています。
丹精込めて、大事に大事に育てられた高知のブランド果物、
まあ、北海道の夕張メロン的ポジション。
ゆえに、生産地でも、なかなかのお値段ではありましたが、
旅の思い出に札幌の自宅に宅配便で送ってもらう手配をしたのが
葉書をくれたひろめ市場の果物屋さんです。
高知の美味しいものが集まるひろめ市場は
真ん中がフードコートのようになっていて、
カツオのたたきなどを肴に真昼間から豪快に飲む地元の人々で大賑わい。
涼しい顔でジョッキをくいくい空ける女性の姿に
さすが、はちきん!と感心したことを覚えています。
おみやげの相談していた私たちに、
「文旦買うなら、あっちのこうて屋さんがいいよ」
と教えてくれたその豪快なお姉さんも
そのこうて屋のおかみさんも、はちきん高知美人だったこともよく覚えています。
意志の強そうなきりっとした眼と、
きゅっと口角が上がった口元が印象的でした。
桂浜から見える海は遠く広く太平洋へと続いています。
穏やかな瀬戸内の海とはまったく違う風景。
同じ四国でも眺める海が違うと、
人も街もずいぶんと印象が違うものです。
世界につながる海を見つめて育つ高知の女性は
どこか北海道の女性のたくましさと似ているような気がしました。
そう、まるで遠い親戚のような。
天高く文旦の秋。
秋の陽光輝く南国の遠い親戚から届いた一枚の葉書。
旅心が、うずきます。
(写真は)
丸々育った水晶文旦の近影(笑)
店先の生姜もまた見事だったな~。
その場でかじりたくなるような、果物みたいなみずみずしい生姜。
あれ、ジャムに仕立てたら、さぞ、旨かろう。
ね?龍馬さん。

