チョコとジム

「体力自慢の70代増加」

体育の日の朝刊1面トップ記事の見出しです。

文科省の調査によれば、

スポーツクラブなどで定期的に運動している人の割合は

年齢が上がるほど増加傾向で70代で40%前後となることがわかりました。

フィットネスジムでマッチョなおじいさんが

ものすごい重さのバーベル上げている風景も珍しくありません。

スポーツクラブに所属する割合が最も高い年齢層は70代前半女性の44%、

逆に最も低いのが30代後半女性の19%でした。

確かに30代後半といえば、仕事、子育てでいっぱいいっぱい、

自分の健康のためのジム通いなんて、考える余裕もない年代。

一方、そんな子育て期も過ぎ、子供たちも独立したシニア世代、

戦いすんで日が暮れるのをのんびり眺めてはいられない。

「健康第一」と、毎日、せっせとスポーツクラブに通う。

色々と大変そうな子供世代に迷惑をかけたくないという親心も見え隠れします。

ある大手スポーツクラブの会員の平均年齢は50.7歳。

10年前と比べると8.3歳も上がったそうです。

ご近所のスポーツクラブも、確かに、元気なシニア層が中核。

朝一番からお弁当持参で通い、

各種レッスン、筋トレ、水泳、ウォーキングをこなし、

休憩時間にはお仲間と談笑、広いお風呂にゆっくりつかり、

夕方まで丸一日過ごす常連さんも多いようです。

背筋もピンと伸びて、声も元気、とにかく皆さん、楽しそう。

こういうライフスタイルがいわゆる「健康寿命」を延ばすわけで、

文科省も厚労省も本腰入れて仕組み作りに取り組んでほしいもの。

地域格差や経済格差に左右されず、誰もが気軽に体を動かせる仕組み。

無理なく続けられる運動習慣が結果的に社会保障費の抑制につながるのですから、

一考の価値は大いにあると思います。

「仲間ができるから」、「お友達に会えるから」というのも

シニア層がジムに通う大きな理由です。

特に女性陣のコミュニケーション能力には脱帽します。

時間をやりくりしてジムへ滑り込み、黙って体力作りして、

静かにフェイドアウトしようという「そそくさ組」の私にも、

「あら、元気~、しばらく顔見なかったわね~」と

明るく話しかけてくれる雑談力の高さは見習うべきところ大であります。

あれはバレンタインの頃のレッスンの待ち時間。

「あなた、チョコ買った?旦那さんに、ちゃんとあげなさいよ」。

元気なおばちゃまに話しかけられた。

「はい、一応。(そちらは)買いました?」と聞き返す。

「あたし?あたしも、買ったわよ、ちゃんと仏壇に、一個!

はい!お父ちゃんのチョコだからねって、今朝、あげてきたわよ、アハハハ!」

「元気なシニア層」とひとくくりに表現してしまうけど、

ひとりひとりに人生のドラマがある。

一人きりのバレンタイン、小さな仏壇にチョコを供えて、チンとお参りして、

「じゃ、お父ちゃん、きょうも元気に運動してくるね、いってきます」と

誰もいない居間を後にする。

素敵な人生のロールモデルが、

きょうもご近所のジムでいい汗を流している。

365日が体育の日だ。

(写真は)

体育の日の夜明け。

からりと爽やかな秋晴れの予感。

夏物の布団カバーも一気にお洗濯できそうだ。

洗濯物干して、ついでにベランダで大きく背伸び、肩甲骨ストレッチ。

健康寿命貯金、毎日こつこつ・・・。