25000の深呼吸
2万5000人の沈黙。
ああ・・・終わった・・・。
コンサドーレ札幌の今季シーズンが幕を閉じました。
残念・・・。
1点が遠かった。
ゴールは遠かった。
勝利の女神は留守だった。
勝てばプレーオフ圏内確実というしびれる条件で迎えた最終戦、
対戦相手はギラバンツ北九州。
ホーム札幌ドームには早朝からサポーターが詰めかけ、
およそ2万5000人が赤黒に染め上げる中、キックオフ。
しかし、どうにも攻めきれない。
下位チーム相手に苦戦する今季を象徴するような試合ペース。
じりじり・・・じりじり・・・
スコアボードが0-0のまま、時計の針だけが無情に時を刻む。
最後のコーナーキック、GKまであがってのパワープレーもむなしく・・・
次の瞬間、試合終了の笛が吹かれた。
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2万5000人の沈黙とはすさまじい。
まさかの引き分け。
勝利しか予想していなかった2万5000人。
いっそのこと負けた方がまだリアクションもできよう。
まさかのスコアレスドロー。
この気持ちを一瞬どうしていいのかわからなかった。
勝利の瞬間の歓喜雄たけび用に蓄えていたエネルギーが行き場を失い、
無音の圧力となって、札幌ドーム全体に充満したのだ。
誰より悔しいのは選手たち本人だろう。
サポーターが落胆するこの音にならない音を
彼らはどんな気持ちで聞いていたのだろうか。
壮大な沈黙の後、
ゴール裏からぱらぱらと湧きあがるねぎらいの拍手の音を聞きながら、
末端サポーターの一人として、ふと深く反省しました。
2万5000人のため息を彼らをどんな思いで聞いていたのだろうか。
試合中のミスパス、ミスキック、連携ミス、シュートが枠を外すたび、
「あ"~~~~」
ドーム中を覆うため息。
2万5000人が一斉に漏らすため息を一身に浴びる選手たち。
プロテニスの伊達公子選手が試合中の観客のため息について
モチベーションがそがれると批判したことを思い出します。
お金を払う観客の立場からすれば、プロの最高のプレーを観たいし、
残念な場面には思わずため息が出てしまう。
しかし、一人一人のため息は小さくでも
それが一斉に何万倍に増幅される負のエネルギーはすさまじいに違いない。
「ため息をつくと幸せが逃げる」とか、
「ため息をつくと活性酸素が増えて老化が進む」とか
ため息のマイナス効果は色々に語られます。
2万5000人分の活性酸素が排出されていたとしたら、
選手の動きにプラスにならないであろうことは想像できます。
英語にはため息にあたる表現が見当たらないとも聞きます。
スヌーピーの漫画には「sigh・・・」という単語が良く出てきますが、
これは書き言葉でしか使わない「ため息」。
他人に対して期待はずれの「あ~あ」というより、
自分に対しての「とほほ・・・」「やれやれ」に近いニュアンスだ。
たとえば夫婦の間でも
相手のあからさまな「はぁ~」というため息を聞けば
こちらも「どよ~ん」、修復不可能モードに突入したくなる。
だったら「何でお前はそうなんだ!」「どうしてあなたはこうなのよ!」と
正面きってのバトルの方がいっそ、すがすがしい。
そうだ、ため息を奮起に替えるような応援にしよう。
浅い呼吸だから身体にもよろしくないのだ。
ため息つきたくなったら、酸素をたっぷり取り込む深呼吸を心がけよう。
今季、戦いすんで、夜が明けて。
シーズン1年間、お疲れさまでした。
結果は残念だったけど、この悔しさ、無念さを糧に
末端サポーターも進化したいと思います。
ため息を洗練された良き深呼吸ブーイング(笑)に進化させ、
来季、共に栄光を目指そうと思います。
だって、
サッカーが大好きだから。
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昨日の悔しさも17文字で笑い飛ばそう(笑)
(写真は)
試合前、2万5000人とともに勝利を信じきっていた。
満面の笑顔。
無念さを栄光の資源に。



