新しい冬を着る

白い雪も寒さも冬のお洒落の引きたて役。暖かなコート、お気に入りのブーツ、長年愛用のストール。ざっくりニットにシャツを重ねたり、今年はあったかトップスの腰にチェックシャツを巻いてみたり。冬こそ、ファッションのオンシーズン。   本日30日(土)のAIR-G’「野宮的コフレ」のテーマは「冬を着る」首まで暖かい「タートルネック」やこの冬トレンドの「ショートブーツ」、復刻された伝説の冬コートのお話などをしました。冬はお洒落心に暖かい火がつく季節です。特に今年の札幌の冬は熱い。札幌のお洒落さんたち待望の「H&M」札幌1号店が23日オープン。1週間たった今も、お店は開店と同時に大混雑のようで、大通界隈の風景もずいぶんと変わりました。「H&M」の向かいは「ZARA」。そのお向かいも話題のアウトドアブランドが」ひしめくビル。交差点で信号待ちする人々のボリュームは黒山サイズ。以前と明らかに違います。手に手に下げているのはモノトーンに赤いロゴの「H&M」のショッピングバッグ。何をゲットしたのでしょうか。一人一人の中身が気になります(笑)ニットが2000円、シャツは1000円台、ビジュウアクセも驚くロープライス。さすがファストファッションの人気店、年末勝負服も全身1万円コーデも夢ではありません。賢く装うヨーロッパの知恵が札幌上陸です。「H&M」はスウェーデン、「ZARA」はスペイン発祥のブランド。ファストファションはアメリカ発の印象がありますが、ヨーロッパの質素が生んだものとも言えます。長く愛用するものは吟味して納得してお金を出して丁寧に着る。普段使いの洋服も吟味して納得して、コスパを重視する。お財布の紐を緩めるのも、締めるのも、慎重だ。メリハリのある消費スタイル。10年ほど前に晩秋のパリを訪れたとき、サンジェルマン・デ・プレ界隈を闊歩する

小粋なパリジェンヌもマダムも知的な青年も街ですれ違う人々が手に手に提げていたショッピングバッグ。当時の私には見慣れないロゴが。「何?どこにあるの?ZARAって」「ZARA」がまだ日本上陸前のこと、既にパリの街を席巻していました。カルティエなど超一流ブランドの美しいショップに並んで小さな間口を構えるスペイン生まれのファストファッションのお店にパリの人々が吸い込まれる光景に、ちょっと驚いたものです。ただものではないぞ、ZARAとやら。高級そうな金色のブレスレッドが輝くマダムがそのロゴ入りのシンプルなショッピングバッグを嬉しそうに提げている。私が今必要なものを、納得して買う。ブランドや、人からどう見られるかなんて関係ない。札幌大通の交差点に現れた真っ赤なロゴ。にこやかに人々が行きかう街角はどこかサンジェルマン・デ・プレに似てきた。