ポーポーとチンピン
寒い冬は物語のあるおやつがお似合いです、
本日12月7日(土)のAIR-G’「野宮的コフレ」のテーマは
「特別なおやつ」。
スペインの聖人の日をお祝いする特別なおやつ「パネジェッツ」や
お菓子界のピカソ、ピエール・エルメが書斎で生み出す
高級注文服のようなのオート・パティスリー、
そして沖縄の子供たちが大好きな昔ながらのおやつ、
「ポーポー」と「チンピン」のお話をしました。
「ポーポー」は小麦粉の生地を薄く焼いて、
豚肉入りの甘辛味噌「アンダンスー」と入れてくるくると巻いたもの。
「チンピン」は黒糖入りの生地を同じくクレープ状に焼いて
中には何もいれずにくるくる巻いたお菓子。
昔は沖縄の子供の日、旧暦5月4日のユッカヌヒーに必ず作りました。
どちらも暮らしに根付いた大人も子供も大好きなおやつです。
「ポーポー」は白いクレープ、
「チンピン」は黒いクレープ、と覚えれば良いのですが、
実は昔は白がチンピン、黒はポーポーと呼んだという説もあり、
今でも那覇の市場の店先では黒糖入りのくるくるが
「ポーポー」として売られていたりします。
美味しいけれどちょっとこんがらがる沖縄クレープ(笑)。
また読谷村楚辺に伝わる「ポーポー」は
「ソベカラマチポーポー」と呼ばれ、
カラマチ、つまり空巻き、具に何も巻いていない、
「チンピン」のような「ポーポー」(ますますこんがらがってくる笑)。
卵が入っていて、ホットケーキのようなふんわりした食感が人気。
旧暦4月の畔払いの行事「アブシバレー」の際に
収穫された麦を粉にして焼いたと伝えられています。
一方、琉球国最後の王、尚泰王の息子である尚順男爵は、
食通として名を馳せ、彼が暮らした松山御殿では
薄く焼かれた「ポーポー」を上品なおだしにひたして食べたといいます。
「チンピン」は粉と黒糖を混ぜ、よく寝かしてから焼きました。
王様も庶民もみんなが愛し、みんなが大好きで、みんなで伝えてきた
「特別なおやつ」「ポーポー」と「チンピン」。
市場のお菓子屋さんにも、那覇のど真ん中のデパ地下にも、
くるくる巻かれたおいしいあばた面のクレープが並んでいます。
パリや原宿と同じようにクレープ片手に街を歩くのは楽しいひととき。、
ポーポー片手に「まちまーい」(街歩き)。
冬のお散歩にクレープは良く似合います。
(写真は)
那覇のお菓子屋さんに並んでいた「ポーポー」。
ね?黒くて何も入っていないけど・・・
「チンピン」とは書かれていない。
わからない~(笑)
でも、素朴で美味しい~。

