サンタはいっぱい
北ヨーロッパにはサンタさんが二人いる?
本日12月21日(土)のAIR-G’「野宮的コフレ」のテーマは
「ノエルしましょ」。
薪の形をしたクリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」はもう定番、
「ノエル」というフランス語もすっかり耳になじんできましたが、
そのフランスをはじめ北ヨーロッパでは
なにやら二人のサンタさんがいるらしいのです。
赤と白の衣装を着たおなじみのサンタさん「ペール・ノエル」と「聖ニコラ」。
サンタクロースとはこの聖ニコラのドイツ語訳。
幼き者たちの守護聖人として崇められ、
12月6日の「聖ニコラの日」には子供たちにお菓子を配るとされています。
が、ひとつ問題が。
聖ニコラのお伴についてくるのが「黒いサンタ」。
真っ黒の装束に身を包み、鞭や木の枝で悪い子にお仕置きをするのです。
そう、日本のなまはげ、そっくり。
ん?となると・・・
サンタさんは3人いるという、さらにややこしい事情になります(笑)。
ともかく、クリスマスが近づいてきたら、いい子にしていること。
そうすれば、たくさんのサンタさんから
プレゼントがもらえるに違いありません。
大人だって同じです。
シェフサンタに落語家サンタ、バリスタサンタ、本屋サンタにマジシャンサンタ、
そして郵便サンタがお手紙を届けてくれた。
「がんばっているあなたをこれからも応援しています!」。
最後のページについている小さな小さなカードを開けると、
こんな温かいメッセージが隠されていました。
手のひらのなかにすっぽり収まる小さな小さなクリスマスブック。
毎月連載しているエッセイの掲載紙とともに
担当の女性編集者さんがそっとしのばせてくれた素敵なプレゼントです。
本のタイトルは「サンタがいっぱい」。
「いっぱいがんばったあなたのところにはサンタがいっぱいやってきます」
で、ほっと一息のコーヒーを淹れてくれるバリスタサンタや
小咄で笑わせてくれる落語家サンタなどなど、
ね?サンタはいっぱいいるよ、というお話。
師走疲れの大人に実によく効くプレゼントであります。
そしてもうひとつ、愛らしい絵が描かれた小さな小さな缶が。
中を開けると可愛いハートのチョコ。
長野の諏訪中央病院の鎌田實名誉院長が代表を務める
日本イラク医療支援ネットワークが企画したチョコ募金で、
収益はイラク、シリア、福島の医療支援に使われるそうです。
缶のデザインを描いたのはイラクの病院に入院している子供たち。
その中の一人、目のガンに侵された15歳の女の子は
院内学級で初めて勉強できたこと、
自分の絵が描かれたチョコの収益で病気のほかの子供たちのために
お金を集めることができることを喜び、
「私は幸せでした」と言ってなくなったそうです。
「日々小さなことに不満を持っていた自分の考えのクセが変わりました」
小さなクリスマスブックと小さなチョコを贈ってくれた編集者さんのお手紙には
そう綴られていました。
確かに。
日々の暮らしに追われて、走り回るうちに、
「幸せを感じる力」をどこかに置き忘れてきてしまっているかも。
丸い缶の上に伸びやかな線で描かれた人々は、みんな笑っています。
決して平和で安全な毎日ではないはずなのに、
イラクの病院で描かれた子供たちの絵は
登場人物みんなが、笑っています。
もうすぐクリスマス。
今年一年巡りあえたいくつもの幸せを数えましょう。
数えた分だけ、サンタさんが、いる。
サンタは一人きりじゃない。
サンタはいっぱいいるんだ。
(写真は)
赤ちゃんのてのひらサイズのクリスマスブックと
チョコ募金の小さな愛らしい缶。
中には小さなハートチョコがいっぱい詰まっていた。
甘くて、ちょっとほろ苦い。



