聖なる貝

北海道産ホタテがフランスへ飛ぶ。

道漁連が道産ホタテのフランスへの輸出を増やすため、

パリとニースでPRイベントを開くそうです。

美味しいもんね~。北海道のぷりぷりホタテ。

フランスの食通たちも恋に落ちることでしょう。

1970年代にはフランスへの輸出が始まり、

80年代には年間4千トンを超える道産ホタテが運ばれていましたが、

その後の貝毒による禁輸措置が響き、

輸出再開後も伸び悩みが続いていたため、

産地、道漁連一体となって、PRに乗り出すことになったそうです。

イベントでは現地のシェフによる道産ホタテ料理がふるまわれるとか。

「コキーユ・サンジャック」なども出るのかしら。

初めて訪れたパリの三ツ星レストランでも

魚料理に使われていた食材は、ホタテでした。

新鮮なぷりぷりホタテを食べる機会の多い道産子としては、

見慣れた貝のお姿に「あれ・・・ホタテ?」と

一瞬、肩透かしをくらったような気もしましたが(笑)

それは道産子のわがままというもの。

ホタテ、フランス語で「サンジャック」は

高級食材として認知されているということなのですね。

「サンジャック」とはスペイン語で「サン・ティアゴ」聖ヤコブのこと。

聖人ヤコブの杖にホタテ貝の貝殻がついていたことなどから

この美味しい貝に聖なる名前がつけられました。

ローマ、エルサレムと並ぶ世界三大聖地、

スペインのサン・ティアゴ・コンポステーラへ向かう巡礼者たちが

ホタテ貝の貝殻をお守りにして歩く姿はよく知られています。

真珠のような清らかなヴィジュアルと優しい甘みは、

確かに聖なる貝にふさわしい気がします。

パリのビストロで、美食の街リヨンのレストランで、

何気なく頼んだ魚料理のお皿を飾るのが

「道産子サンジャック」だったりしたら、何だか、ものすごく鼻が高い。

良く知っている親戚の子がオリンピックで大活躍しているようなそんな嬉しさ。

今回のイベントでは道産ホタテの品質の高さ、味の良さはもちろん、

万全な衛生基準、放射能検査など安全性についてもアピールされるとか。

円安の追い風も受けて、世界に旅立て、

北海道生まれの聖なる貝よ。

コキーユ・サンジャックも、ポワレも美味しいけど、

シンプルなホタテ刺身の美味さも、ぜひ輸出を♪

よく冷えたシャンパンに、ホタテ刺身は、

誰だって、恋に落ちます。

(写真は)

照り照りの豚丼温玉添え。

どんぶりごと、世界に輸出したい美味さ。

三ツ星グルメはすぐ近くにある。