SHIMEに夢中

SUSHIにUMAMI、次なる世界共通語は「SHIME」?

しめ、〆、

そう、鍋を囲んだ後のお楽しみの「しめ」であります。

これも、世界に自慢できる日本の食文化ではないでしょうか。

お鍋の底に残ったおだしには

魚介や肉、野菜、きのこなど季節の食材のおいしさがぎゅっと凝縮されています。

ご飯を入れて、卵でとじて、おじやにしたり、

うどんやそうめんなど麺類を入れてささっとすすったり、

お餅を加えるのもさらに美味しい。

この「〆」が楽しみで鍋を囲むと言ってもいいくらい。

食事の最後の炭水化物、この誘惑は断ち難いもの。

それは美食の国にも伝わっていた。

昨日、試写会の後にスタッフと一緒に遅めの夕ご飯で訪れたのが

ベルギー料理のお店。

数ある名物のベルギービールをメニューの端から順番に頼んで(笑)まずは乾杯!

これまた名物のフリット(ポテトフライ)に

チコリ入りのサラダなどつついていると、

「お待たせしました~!」、

テーブルの真ん中にど~ん!とやってきたのは

これまたまたベルギー名物の「ムール貝のワイン蒸し」。

海のしょっぱさを思わせる塩(潮?)加減が絶妙。

片方の貝殻をスプーン代わりにして、パクパク、ベルギービールが進む進む。

ボウルのような大きな器が弾むお喋りとともにあっという間に空っぽに。

ベルギー人のオーナーさんが底に残ったスープを見て一言、

「これに、パスタ、入れますか?」

全員一致で大賛成!

「いいですね~!お願いしま~す!」

お鍋の底のおいしいだしで炭水化物を食す。

「〆」の文化はベルギーにも伝播していたようだ(笑)

今が旬のムール貝の濃厚なだしを全身に吸い込んだパスタの美味さといったら、

もう、想像できるでしょう。

ボンゴレスパゲッティーを5倍濃縮したような美味しさであります。

以前、ベルギーのレストランで食べた時は

パンをちぎってスープを吸わせて食べたような気がしますが、

「〆のパスタ」はなかったような。

ベルギー人のオーナーさんが日本の鍋料理に触発されて思いついたのでしょうか。

美食の国にもあるようでなかった「〆」文化。

ムール貝やアサリのワイン蒸しはもちろん、

そうそう、アクアパッツアのお皿に残ったスープも〆パスタ方式は絶対にいける。

イタリア人にも教えてあげよう(笑)

素材の美味しさを最後の一滴まで大切にさらに美味しく食べつくす。

食べ物への熱いリスペクトが生んだ日本の〆。

「SHIME」として英語の辞書に載る日も

そう遠くないかもしれません。

(写真は)

おかわりで頼んだベルギービール。

ちょっとスパイシーな風味がくせになる。

可愛い森の小人の絵柄もキュート。

銘柄によってグラスも違って、

一杯一杯に物語があるのが魅力的。