いくつになっても

土曜日の朝7時過ぎ、携帯電話が鳴った。

ディスプレイを見ると遠くで暮らす大学生の息子の名前。

母の心臓がどきんと跳ね上がる。

「こんなに朝早く、怪我?病気?」とドキドキしながら出ると、

「あ~、あの~、お誕生日おめでとうございます、一日遅れっすけど」

と。眠そうな声でぼそり。

ほっとするやら、嬉しいやらの朝の出来事でありました。

春休みの合宿中ゆえ、いつもより強制的に早起きしたのでしょう。

朝寝坊の息子からの時ならぬ一日遅れのモーニングバースデーコール、

これも春の珍事でしょうか(笑)

しかし、いくつになっても誕生日というのは、嬉しい一日であります。

昨日は朝いちばんに知人から美しいお花が届き、

「さあ!トークだよ」の番組スタッフからは

思わぬバースデー&ホワイトデーケーキのプレゼント。

打ち合わせ終了後のサプライズに感激しました。

「おめでとう~!」の声とともに

エレガント&シックなチョコレートケーキが登場。

真ん中には真っ赤なキャンドルが一本(気を遣って下さって)、

プレートには「のりこちゃんおめでとう」と書いてあります。

この年齢で(笑)、「のりこちゃん」と呼ばれる嬉しさ。

みんなの歓声に囲まれて、ろうそくを吹き消す。

こんな風景、芸能ニュースでよく見るな~。

あまりに感激して嬉しくて、ハッピーバースデー♪の歌が終わらぬうちに

フライングで火を吹き消してしまった。

あたふたするほど、感動した瞬間でした。

番組の皆さま、この場をお借りして、あらためて、ありがとうございました。

この日のチョコレートケーキの味、ずっと忘れません。

午後はちょこっと春物のお買い物をして、

仕事を終えた夫とアカデミー賞映画「それでも夜は明ける」を観た後、

沖縄料理のお店でオリオンビールの生で乾杯。

ふだんの地味な生活(笑)とはうってかわった

ハレの一日を過ごさせてもらいました。

まあ、いいよね、お誕生日だもんね。

こういう心理状態を北海道弁で「おだつ」と言います。

意味は「調子に乗る」「いい気になる」、

用法としては騒がしい子供をたしなめるときによくこんな風に使う。

「ほれほれ、おだつんでないの」。

「おだった」ツケは早くも帰り道で露見する。

帰り着いたマンションの玄関前、

ほろ酔い気分の夫の首元をふと見ると、巻いていたはずのストールがない。

「ねえ、ストールは?」

夫、「あれ?あれあれ?なんでなんで?」。

身につけていたものを落としても気づかないなんて。

「もう~、大丈夫~、信じられな~い」と来た道を引き返し、

寄り道したスーパーまで戻って捜索するものの、見当たらない。

まさかと思って、お店に電話すると・・・

「ああ~、ありましたありました、ハンガーにかかったままです」。

そもそも、最初から身につけていないことに気づいてなかったわけで(笑)。

つまりはオリオン生と沖縄料理の旨さに二人して「おだっていた」ってことで。

そして一夜明けた今朝。

朝いちばんのお洗濯をしようと、

毎晩、除菌、漂白をしている布巾を絞ったら、泡がたった。

「へ?なんで?」。しかも塩素系ではなく、いい匂いがする。

誕生日祝いで「おだった」私は、昨夜、塩素系漂白剤のつもりで、

洗濯用洗剤をふきんを浸したボウルに入れていたのです。

おお・・・反対だったら、大変なところだった。

ストールを忘れた夫を笑えない、ははは。

いくつになっても

お誕生日とは、

北海道人が「おだつ」日なのであります。

さあ、今日からまたいつもの毎日、

地味に真面目に生きていきますぞ。

(写真は)

番組「さあ!トークだよ」のミューズ、榊アナとケーキと私と3ショット♪

この日はホワイトデー、

男性スタッフから女性スタッフへの

愛と感謝が込められたスペシャルなケーキでもあります。

つややかなチョコレートの下には

ピスタチオのビスキュイに冷たいセミフレッド、さっくさくのクッキー生地が

美しいグラデーションを描いておりました。

「まぁるいケーキ切って食べるの、久しぶり~♪」

20代女子スタッフの甘い歓声がホワイトデーに華やかさを添える。

あたしが、おじさんだったら、

こんな声聞いたら、毎日でもケーキ買ってあげたくなる(笑)

女の子とケーキは、この世で一番お似合いだ。