紅茶の味

この春の紅茶は、いささか苦く感じます。

「紅茶ほどの酸性液に浸すだけで万能細胞ができる」という

世紀の大発見のSTAP論文に「捏造」と「不正」が認定されました。

著者の小保方晴子氏と認定した所属先の理研の主張は真っ向から対立、

STAP細胞の有無は1年かけて「ゼロから検証」されるらしく、

夢の細胞の実相は春の霞に隠れてしまいました。

素人にはちんぷんかんぷんの最先端の再生科学研究を

「紅茶程度の酸性」とわかりやすい表現で説明する

小保方さんのプレゼン能力に賛辞を贈ったのは、ついこの間のこと。

より「わかりやすく」と画像に手を加えたり、合成したりしたのだとすれば、

せっかくの能力の使い方が誠実ではなかったと残念ながら思えてきます。

結局、素人に簡単に理解できるほど単純な話ではなかったの?

夢の細胞は、ホントに見果てぬ夢だったの?

STAP細胞関連のニュースを見るたびに、

口にする紅茶の味が、悲しく、苦くなる。

お口直しにどうぞ、というわけでもないでしょうが、

朝の情報番組ではNYから甘いニュースが。

話題の「クロナッツ」の次は「クッキー・ショット」だそうです。

もはや社会現象となったドーナツとクロワッサンのいいとこどりスイーツ

「クロナッツ」を発案したNYの「ドミニク・アンセル・ベーカリー」の新商品は

何と、丸かじりできるショットグラス。

チョコチップクッキーで作られた実寸大のショットグラスの中に

タヒチアンバニラを混ぜたミルクを注いで食べる「クッキー・ショット」。

温かいクッキーの中に入った冷たいミルクをまず一口すすって、

次に外側がさくさく、中はしっとり変化したクッキーをかじるという

実に斬新なスイーツ、

発想のきっかけはアメリカ人のクッキー・スタイルとか。

「アメリカ人はオレオクッキーをミルクにつけて食べる!?」

フランス出身のドミニク・シェフが驚いたアメリカの日常風景が

「クッキー・ショット」誕生につながりました。

そんなにみんなクッキーをミルクに浸すのが大好きなら、

ミルクとクッキーを一緒に食べられるお菓子を作ろう。

シンプルで大胆な発想があるようでなかったスイーツを考え出したのです。

3月14日、NYで販売開始、楽しいことが大好きなアメリカ人に大受け、

またまた行列必死の社会現象スイーツとなっています。

確かにアメリカの家庭ではオレオクッキーにミルクはつきもの。

切っても切り離せない。

同じようにバケツのようなアイスクリームに大きなカレースプーンもつきもの。

映画やホームドラマでも、でかいアイスクリーム容器を抱えながら、

直接でかいスプーンですくう場面をよく見かけます。

バケツのアイスに、オレオやバナナやチョコチップをダイレクトに投入、

ワイルドにクラッシュしながら食べちゃうアメリカンな食習慣が

クッキークリームアイスやコールドストーンアイスのような

楽しいスイーツを生み出してきました。

へ~、そうやって食べるの、美味しいだね、きっと。

異なる食習慣、異文化へのあくなき好奇心が

美味しい楽しい新発見につながっているわけで。

実証実験など必要のない甘い真実。

紅茶、甘いか苦いか酸っぱいか。

この春の紅茶の味は、ちょっと複雑。

(写真は)

友人から届いた春の到来物♪

神楽坂の美味しいお菓子屋さん「ジョルジュ・サンド」の焼き菓子。

ショパンの恋人として知られるフランスの女流作家、

実は料理好きな家庭的な女性でもあったとか。

丁寧に焼かれたお菓子の優しい甘さは

春のお茶時間を和ませてくれます。

紅茶は、やっぱり、美味しい♪