白い春
きょうは二十四節季の清明。
花が咲き、鳥が歌いだし、優しい風がふき、
生命の息吹を謳歌する時節を表す美しい言葉。
なのに・・・外は雪、あまつさえ、軽く吹雪・・・。
北海道は四月の雪降る清明となりました。
「清浄明潔」すべてが清らかで穢れがないさまを略した言葉が清明。
中国ではこうした春の色を青としていたそうです。
ちなみに夏は朱(あか)、秋は白、冬は玄(くろ)、
それぞれ「朱夏」「白秋」「玄冬」という表現がありますよね。
で、青い春は「青春」。
清らかで明るい生命力がみなぎる人生の春の色は青、なわけですが、
北国の清明は時ならぬ四月の雪に覆われた「白い春」。
美味しい重箱を広げる沖縄のシーミーがうらまやしい。
シーミー(清明祭)の週末は
沖縄では特別なお料理を作って重箱に詰め、
家族そろってお墓参りにでかけ、その場でお供えの料理をいただきます。
ちょうど「うりずん」と呼ばれる天候の穏やかな時季、
お墓参りピクニックには絶好の季節にかの地を訪れた際、
世界遺産の首里城内や大学の構内でも
普通に重箱を広げてお参りしている姿に驚きましたが、
ご先祖様のお墓が昔からそこにあって、
世界遺産や大学が後からやってきただけのこと。
暮らしの中に根づいた祈りの姿の美しさに感動したことを覚えています。
シーミーのハレの日の重箱には
豚肉や揚げ豆腐、昆布巻き、田芋のから揚げなどが詰められますが、
沖縄だから量はたっぷり、食べきれずに余ったおかずは次の日のお弁当に。
ですから「昨日、うち、シーミーだったんだ」「じゃ、今日はシーミー弁当ね」
こんな会話が四月の週明けの昼休みには交わされるといいます。
シーミー弁当ね~。
食べてみたいな~。
絶対、北海道のコンビニには売ってないもんな~(笑)
海の幸、山の幸、田畑の幸を基本にした御三味(ウサンミ)と呼ばれる重箱には
子供たちがだいすきなお菓子が詰まった段もあります。
通常の法事では白いお餅だけを詰めるのですが、
シーミーにはあんもちや黒糖入りも用意され、
それを縦3列に5つずつ並べるのが決まりとか。
大きめでぽってり柔らかい沖縄のお餅がびっしり並んだ重箱は
甘党にはたまらない迫力があります。
世界遺産級の大きなお墓にも、どんなに小さなお墓にも
シーミー用のスペースだけはちゃんと確保されているといいます。
今を生きる自分たちに命をつなげるご先祖様は決して遠い存在ではなく
温かく、親しみやすく、ハレの日には一緒に食卓を囲む大切な家族。
だからお墓参りの宴スペースはマストなのですね。
また会いにきましたよ。
これからも
見守って下さいね。
うーとーとー。
「ああ尊い」を語源とする沖縄の祈りの言葉。
ご先祖様を拝む小さな子供やおばあちゃんの口元から
深い愛情を感じる心地よい呪文のような響きが聞えてきます。
うりずんの春に手を合わせて祈る日、
きょうは清明。
うーとーとー。
白い雪景色に手を合わせ、
桜前線が早く海峡を渡れますように。
春の訪れを北のご先祖様に祈る。
(写真は)
え~と・・・
4月5日清明の朝です。
真っ白です。吹雪いています。
白い春の向こうに大倉山シャンツェが見えるはず・・・
ジャンプが飛べそうなコンディション(笑)
え~と・・・
4月なんですけど。

