水の縁
4人に1人が高齢者。
総務省が昨日発表した人口推計によれば、
2013年10月1日現在の65歳以上の高齢者は
前年より110万5千人増の3189万8千人で
総人口に占める割合は25.1%と4人に1人を超え、過去最高、
一方、0~14歳の年少人口は15万7千人減の1639万人の12.9%と過去最低、
止まらぬ少子高齢化が数字にくっきりと浮かび上がりました。
朝刊の数字は他人事ではありません。
誰もがいつかはお年寄りになる。
自分も遠からず高齢者人口を押し上げる数字になるわけで、
己のためにも社会のためにも健康寿命を維持すべく、
眩しい朝日を浴びながら規則正しい生活を心に誓い、
朝のコーヒーを入れるため、水道の蛇口をひねるのでした。
お~っと、この水道水が高齢化対策に一役買うって?
水道メーターがお年寄りの暮らしを見守る。
こんな画期的な取り組みを始めたのが岐阜県の郡上市。
1人暮らしの高齢者世帯の水道メーターに端末を取り付け、
水道の利用状況をモニタリングすることで安否や生活リズムを把握する
画期的な見守りシステムです。
これは、いいところに目を付けた秀逸なアイデア。
人は水なしでは暮らせない。
朝一番、何事もなければ、まず水道の蛇口をひねるはず。
お茶を入れるため、お米を研ぐため、仏壇のお水を変えるため。
しかし水道の蛇口をひねるという動作は意外に力を入れないとできない。
急に朝の利用履歴がないということは何らかの異変の可能性を示し、
また夜間の水道利用の上昇は夜のトイレの回数が増えたということで、
糖尿病など病気のシグナルを示しているのかもしれない。
いつも通りのリズムで水を使っているかどうかで
お年寄りをそっと、しかし、確実に見守ることができるシステム。
水とIT技術が結ぶ温かな縁。
我が家も息子が進学で家を出たとたん、
電気だけではなく、水道使用量が大幅に減りました。
3人家族から1人減っただけなのに、電気代も水道代もほぼ半減ということは、
洒落男1人でどれだけ資源の無駄使いをしていたかよくわかる。
朝に昼に夜に夜中に、行動起こす前にまずシャワー、
水の使いっぷりは暮らしをそのまま反映する。
上記のケースは反面教師としても
水に着目した郡上市の取り組みは注目に値します。
モニタリングされた実証実験の利用状況データを見ると
朝5時から9時、昼11時から13時、夕方4時から9時と
大きく三つの山ができていて、
月曜日から金曜日までほぼ同じリズムで水道を利用していることが
はっきりとグラフに表れていました。
水が作る三つの山が達者な証。
水の郷として知られる郡上八幡を抱える郡上市。
清流と共に生きてきた土地で始まった水道メーター見守りシステムは
この春に本格始動とか。
優しい水の縁結びはとうとうとたゆたうごとく全国に広がる予感がします。
さあて、水道ひねって、もう一杯コーヒーでも淹れましょうか。
(写真は)
ブログ開設1周年をお祝いしてくれた小さな花束。
たまに登場する「夫」から。
いつもほぼ無断で書いているのに(笑)
ありがとうございます。
(私事ですみません!)

