おおらかなおはぎ
遅ればせながら味あわせて頂きました。
噂通りの絶品、
スーパーダイイチのおはぎ。
あんこがたっぷりずっしり、大満足の味。
このおはぎのためだけにお店に通いたくなる。
魔性のおはぎであります。
帯広で人気の地元スーパーが札幌にも出店、
お肉やお惣菜が新鮮で美味しいとの評判で、
なかでも絶品との噂のおはぎはテレビCMにまで登場、気になっていたのですが、
ご近所にお店がなく、美味しい想像、妄想が膨らんでおりました。
で、昨日、コストコへのお買いものドライブの途中、
沿線にスーパーダイイチの真っ赤なロゴを発見。
このチャンスを逃してはならぬと立ち寄り、
総菜コーナーの一角に輝く念願のおはぎにまっしぐら、
迷わず3個入りを籠に入れる。
ん?何やら由来が書かれたポップがありますぞ。
どれどれ・・・
「仙台市内にある行列のできる話題のお店『さいち』のおはぎを
当店社員が現地で直に学んできました」。
何と。あの秋保おはぎの遺伝子を引き継ぐおはぎだったんだ。
毎日5000個、お彼岸には1万5000個も売りあげるという
仙台の秋保温泉にある地元スーパー「主婦の店さいち」の名物おはぎは
全国ニュースや経済誌でも取り上げられる、今や日本一有名なおはぎ。
甘さ控えめのあんこがたっぷり、ずっしり、食べごたえがあるのに、
いくつでも食べられちゃうこのおはぎの凄いところは味だけではなかった。
昔ながらの手作りの製法を惜しげなく公開しているのでした。
社長の方針で経営ノウハウを無料で公開、
全国から名だたる企業や同業スーパーなどが視察に訪れ、
この秋保おはぎの作り方も既に200社以上が修行に来ているとか。
いわゆるレシピは存在せず、製法はマンツーマンによる指導、
泊まり込み修行した社のみにその作り方が伝えられるらしい。
伝説のおはぎの遺伝子は口伝によって全国に静かに広まっているのだ。
飛ぶように売れるおはぎの秘密を抱え込むことなく、
請われれば口伝えで教えるという太っ腹さ。
何と、おおらかなおはぎでしょうか。
仙台まで飛んで泊まり込み修行して直伝されたおはぎ。
3個入りパックを開けた瞬間に、ふわり・・・小豆の香りが鼻をくすぐる。
懐かしいこの匂い。
「お彼岸だからね~」と母がもち米を蒸し、小豆を炊いていたあの春の朝の匂い。
小さく丸めたもち米の横には
同じようにひとまわり大きく丸めたあんこのお皿が並んでいた。
忙しくおはぎをこしらえる母の横から顔を出し、
お団子のようにつまれたあんこ玉を1個失敬する幸福。
小豆とお砂糖と少しのお塩だけで丁寧に炊かれた素朴なあんこの匂い。
あの春の朝のおはぎの味がした。
普段は米粒ひとつ粗末にしない昭和の暮らしでしたが、
おはぎのあんこだけはけちらなかった。
たっぷり大きめのあんこ玉で丸めたもち米をおおらかに包みこむ。
白いもち肌は決して見せないように
あんこの衣で分厚く美味しく包みこむ。
おおらかで誇り高いハレの日のおはぎ。
仙台の売れっ子おはぎの遺伝子は
このハレの日の嬉しさを惜しげなくデイリーに再現しているのだ。
お彼岸でなくてもあんこたっぷりを頬張れる幸せ。
その幸福を一人占めしないおおらかさ。
おはぎにはちまちました利己主義は似合わない。
おおらかおはぎに春の希望を感じる。
(写真は)
「さいち」の遺伝子を引き継ぐスーパダイイチのおはぎ。
3個入りパックで328円。
1個100円そこそこで春の幸福を得られます。
引用表記もポップで明確に。
もちろん論文騒動にはなりません。

