甘酸っぱい嫉妬

恋して

好きで

心が

きゅっとなる

甘酸っぱい嫉妬

爽やかな初夏。

心地よい五月の風に誘われて、

なぜか無性に中華料理が食べたくなって(笑)

昨日の金曜ごはんは初夏の中華三昧。

とはいえ、あまりガッツリ重めの中華もしんどいので、

メインは初夏にふさわしい軽めの魚料理にしてみました。

中華の魚料理の王道「糖醋魚」、

そう、魚の甘酢あんかけ、であります。

「糖醋魚(タンツゥユィ)」。

「糖」は砂糖、「醋」は酢、二つ合わせて甘酢風味という意味で、

魚が肉だと「糖醋肉(タンツゥロウ)」=酢豚、

日本でもおなじみの甘酸っぱい中華料理となるわけですね。

「糖醋」は「溜法(リィファ)」という中国料理の技法のひとつで

素材の旨みをできるだけ留めて加熱し、とろみをつけた甘酢あんを

たっぷりと絡ませるのが特徴。北京料理の「糖醋鯉魚」=鯉の甘酢あんかけ、

江蘇料理の「糖醋黄魚」=イシモチの甘酢あんかけなどが有名です。

初夏の北海道、新鮮なタラで「糖醋鱈魚」に仕立ててみましょう。

タラは食べやすくカットして、塩を振って片栗粉をまぶし、

オリーブオイルで両面を焼いて火を通し、取り出しておきます。

諸物価高騰の折、カロリーオフにもなるしね。

同じ中華鍋にオイルを足して千切りにした新玉ねぎ、人参を炒め、

少ししんなりしたら、ピーマンと椎茸を加え、さっと炒めたら、

鶏ガラスープに黒酢、三温糖、醤油、紹興酒、ケチャップ、

オイスターソースを合わせて投入、水溶き片栗粉でとろみをつけ、

胡麻油を回しかけた熱々の甘酢あんかけをタラにたっぷりかけた完成。

初夏の「糖醋鱈魚」、さあ、召し上がれ♪

とろ~り熱々の甘酢あんかけをたっぷり絡めてパクリ・・・

う~ん!!!好吃!!!

ふっくらしたタラと甘酸っぱい野菜あんかけが絶妙にマッチ。

甘くて酸っぱいお味、万国共通、世界中が好きな味つけだね。

初恋は甘酸っぱい、なんて表現されますが、

中国では「嫉妬」は「吃醋(チィツゥ)と言うそうです。

「吃」が食べる、ですから、直訳すると「お酢を食べる」、つまり、

嫉妬心はお酢を飲むように心がキュッと酸っぱい、という意味らしい。

そうか、そうだよね、恋心は複雑。

好きすぎて、独り占めしたくて、もやもやして、嫉妬しちゃう。

その心は甘くて、やがて酸っぱい。

甘酸っぱい初恋から酸っぱい嫉妬へ、鯉は、いや恋は罪作り。

甘酸っぱい料理は世界中で愛されています。

和食の南蛮漬けやガリ、西洋料理のピクルスの甘酸っぱいし、

ベトナム料理も甘酸っぱいたれたなますなどが欠かせません。

甘酸っぱい恋の味に惹かれるからだろうか。

甘酢あんかけもお酢が過ぎると味がこわれます。

嫉妬心もほどほどに、甘酸っぱいくらいがちょうどいいかも、ね。

初夏の「糖醋鱈魚」を頬張りながら、

遠いの日の恋を想う初夏なのだった、なんてね(笑)

(写真は)

初夏の「糖醋鱈魚」

タラの甘酢あんかけ

ひと手間で

ごちそう感アップ