夏の取り越し苦労

2.3日前の夜のことでした。

「ん~?クンクン・・・クン・・・」

開け放した窓から炭火を熾しているような匂いがしてきます。

「あれ~、どこかのお家で焼き肉でもしてる?」。

マンションが多いこの界隈、まさかベランダBBQも大胆過ぎるだろうと

いぶかっていたのは、そうか、この前兆現象だったのか。

道内各地の夏空がPM2.5でかすんでしまいました。

26日午前にPM2.5が国の基準値を超える恐れがあるとして、

札幌、旭川、千歳に初の注意喚起が発令されました。

街中はビルも山も白い霞にかくれてしまい、

市民からは「煙くさい」「焦げくさい」など匂いを訴える情報も多数。

どうやら東シベリアで発生した大規模森林火災の煙が

風に乗って北海道まで飛来した可能性も指摘されています。

あの「BBQ疑惑」の重要参考人は遠いシベリアだったとは。

地球は広くて狭い。

昨日からの雨の影響で濃度は下がったようですが、

夏の風は色々な出来事を運んでくるようです。

チリンチリン・・・・♪

風に乗って涼しげな音色を聞かせてくれる風鈴。

日本の「涼」を楽しむ夏の風物詩ですが、

昨今はあのチリンチリンに心が和まない場合もあって、

癒しの生活道具が生活騒音としてトラブルになることも。

ならば・・・と登場したのがワンタッチ風鈴。

今朝の朝日新聞の生活面で紹介されていましたが、

短冊を引くと「舌」と呼ばれる部分が上に引っ込んで

動かないよう固定する仕組みになっていて、

好きな時だけワンタッチで音を鳴らないようにできる風鈴です。

自転車ベルの製造会社が開発したそうですが、

ご近所への気配りに満ちた「消音風鈴」、

ま、和を尊ぶニッポンらしい発明品ではあります。

風鈴のチリンチリン♪

気になる人もいれば、「癒される~」という外国人も多いようで、

You Tubeにアップされた南部風鈴の音色に

アメリカやカナダ、シンガポールなどなど色々な国々の人々が

「気持ちいいサウンド」「癒される~」「どこで買えるの?」なんて

好意的なコメントを寄せていて、

夏の風に揺れる風鈴の音色はボーダーレスな癒しのよう。

ちょっと嬉しくなりました。

子供のころ、夏になると

母親が軒先に南部鉄器の風鈴をぶら下げてくれました。

チリン、チリリン・・・。

音が鳴るたびに芭蕉かなんかの俳句が書かれた短冊が

ゆらりゆらり揺れるのを畳の上に寝っ転がって眺めていたなぁ。

涼しい音だけど、何だか妙に切なくて、どこか淋しくて、

夏休みが始まったばかりなのに、

終わることまで考えちゃって、悲しくなっていた変な子供だった(笑)。

北海道の短い夏、短い夏休み。

夏が始まった途端に終わりを想像してしまう。

意外に取り越し苦労な子供も中にはいたりする。

短いからこそ、子供たちよ、心いっぱい遊べ。

(写真は)

夏の雨がPM2.5を洗い流してくれたのか。

朝の空に大きな大きな虹がかかった。

夏休みの朝。

きょうは幸せの予感がする。