未来のはじまり

真っ青な空がどこまでも高く突き抜けています。

夏の終わりと秋の始まりが天空で隣合わせるこの季節、

まさに晩夏の季語「秋隣」の空ですね。

ふむふむ、大人向けにほろ苦「小枝」ねぇ~。

朝刊経済面も秋の新製品ラッシュを伝えていました。

秋の新作チョコシーズン、おなじみの「小枝」は

ココアクッキーにほろ苦チョコをまとわせた「大人小枝」を新発売とか。

とりあえず、買っちゃうんだろうな~、この秋も(笑)。

ん?ちょっとユニークな商品名も発見。

「みかくのはじまり」、とな。

明治と京大が共同開発した高級離乳食であります。

9月19日発売予定の「みかくのはじまり」シリーズ。

塩分控えめで濃い旨みと香りが特長で、

鰹節と昆布が中心の「和のだし」の味にこだわり、

「肉じゃが」や「野菜煮込みうどん」など8種類のメニューを揃えていて、

何と、京都の老舗料亭「木乃婦」が監修しています。

赤ちゃんの味覚の始まりを世界遺産「和食」が担おうというわけで、

「木乃婦」監修の離乳食、ちょっと大人も味見してみたいかも。

開発に携わった京大大学院農学研究科の教授は

「味覚が形成される乳幼児期にだしの味を経験すると

将来もだしのきいた低カロリーな食事を好む」と述べており、

肥満抑制にも有効との見方を示しています。

「味覚」を意識した食生活を早い時期から送ることがやはり大切ってことね。

その味覚とは舌全体にある味細胞の集まり「味蕾」で起こる感覚で

「甘味・苦味・酸味・塩味・旨味」、

5つの「基本味」の混合から成り立っています。

「みかくのはじまり」は「みらいのはじまり」。

「味蕾」は10歳から12歳でピークに達し、その数は10000個もありますが、

年齢が進むにつれて、その数は減っていき、大人では2000個とか。

しかも味覚の発達に重要な乳幼児期に濃い人工的な味にばかり触れていると、

「味蕾」は文字通り、そのつぼみを閉じてしまうと聞いたこともあります。

自然の滋味にあふえた美味しい味に触れていないと

人間の味覚のつぼみはしゅるしゅると閉じてしまう・・・。

赤ちゃんの舌には大切な「みらいのはじまり」が芽吹いているというわけで。

「味蕾」と「未来」。

漢字は違うけれど、同じ響きを持つのも運命的であります。

だしをひく。

忙しい育児期には確かにひと手間かかる台所仕事ですが、

手をかける価値は大いにありそうです。

世界遺産「和食」の国に生を受けた赤ちゃんたち、

だしの味のわかるヒトに育ててあげたいものですね。

ばぶばぶしている可愛い舌の上で

「みかくのみらい」が始まっています。

(写真は)

だしの旨さがこっくり沁みた「夏野菜の揚げびたし」。

ホームパーティーの脇役を固めてくれました。

そのパーティーの翌朝、

一晩冷蔵庫でよく寝た野菜の旨いことといったら。

ちょっと角がほどけたカボチャも色のあせたナスもいとおしい。

ああ、だしの国に生まれて良かった。

幸せかみしめる朝でした。