浜辺の楽園

きょうから10月。

今朝は明け方の冷え込みで窓ガラスが曇っていて、

朝日に挨拶しようと窓を開けたら、吐く息も微かに白くなりました。

どちらも今季初。いよいよ秋本番、北海道的には冬近し・・・でしょうか。

何だかちょっと「覚悟」した朝でした。

しかし南国沖縄、本日10月1日の那覇の予想最高気温は31度。

真夏日の暑さで迎える秋本番、今朝はどんな様子なんだろうと思いを馳せつつ、

初秋の沖縄でちいさな秋をさがす旅リポートを続けます。

絶好のドライブ日和に恵まれた4日目

南部の穴場ビーチ「百名ビーチ」のオキナワン・ブルーに癒されたあとは

伝説の海カフェでさらに天国気分を味わいましょう。

百名ビーチと海岸沿いにつながる新原(みーばる)ビーチにせり出すように建つ、

「浜辺の茶屋」です。

「百名ビーチ」から秘密の緑の小道を戻り、狭い道を車で山側へと走ると、

ほどなく南国情緒たっぷりの草葺きパラソルが並んだ建物が見えてきました。

地元では「さちばる(崎原)」と呼ばれる土地に19年前に開店して以来、

「浜茶」の名で長く親しまれている南部の海カフェ代表店「浜辺の茶屋」。

「海カフェ」という概念を作りだした草分け的存在であります。

海に面してせり出すように建つ伝説のカフェは手作りの温かさが漂い、

初めて来たのに、もう何度も訪れているような親しみやすさがありました。

建物は山の中腹に立地し、道路に面している入り口には狭い階段が。

ふむふむ、これで浜辺へと下りていくわけね~。

木の板で作られた階段もハンドメイドの温もりが。

「いらっしゃいませ」。女性スタッフが迎えてくれた店内・・・

伝説が・・・目の前に。

海との距離がこれほど近いカフェがあるだろうか。

海が目の前に、というより、海の一部に建てられている感じ。

特等席の海に面した窓際のカウンターなどは

満潮時には真下に波が打ち寄せる感動的なロケーション。

どこまでも広がる海と空の青とひとつになって

それはそれは至福のお茶時間を堪能できそうです。

しかし・・・

「カウンター席は今満席なんです・・・」と申し訳なさそうなスタッフ。

「いいですいいです、この壁際の席で待ってますよ」と余裕で微笑む私に

「はい、ではお席あいたらご案内しますね」と笑顔が返ってきます。了解です。

ローズヒップ入りの冷たい琉球紅茶などオーダーして、

まずは店内をぐるりと拝見。

開店から20年余り、いい感じに時間が沁み込んでいる木の色が落ち着きます。

那覇でサラリーマンをしていたオーナーが手作りでコツコツ作り上げたこのお店。

オープンエアのテラス席もあれば、砂浜にもテーブルがあって、開放感たっぷり。

ここで海眺めたいな~、ここでコーヒー飲みたいな~、ここで本読みたいな~、

ここで物思いに耽りたいな~、ここで恋人と語り合いたいな~・・・、

そんな自然な思いをひとつひとつ手作りして実現していったら、

「浜茶」になりました、素朴な建物がそう語りかけてくるようです。

「窓際のお席、空きましたよ」、スタッフの嬉しい案内にいそいそと席を移動。

おおお~、お~~!

なんじゃ、こりゃ~!

余りの感動に松田優作がはいってしまう(笑)。

海に向かって両手を広げるように大きく放たれた木枠の窓。

眼前にはさえぎるものは一切なし、海と空の青だけ。

沖縄ならではの豊かなサンゴ礁の浅瀬、環礁「イノー」のパノラマビュー。

干潮の今は海の底のサンゴ礁のゴツゴツ感がリアル3Dで見られますし、

満潮まで粘れば、真下に波が打ち寄せる瞬間も体験できます。

伝説の海カフェの特等席。

一度そこに座ると、時計は役に立たなくなりそう・・・。

ここ「さちばる」は、その昔、「山猫(マヤー)」が棲んでいたとか。

山の中腹には大きなガジュマルやウスクの大木が枝を広げ、

その眼下には豊かなイノーの海が広がり、

土地の人々が大切に守り続けてきた木と花と海とマヤーがともに遊ぶ楽園。

そんな場所に「あったらいいな」とコツコツ手作りされた一軒の茶屋は

土地のこころを大切に受け継ぎ、生きる伝説の海カフェとなりました。

「あったらいいな」の浜辺の楽園。

沖縄本島南部のドライブの折にはぜひ寄ってみて下さい。

楽園の海へとダイブするような絶景ドライブルート

「二ライ・カナイ橋」を通ることもお忘れなく。

楽園をダブルで体感できます。

(写真は)

海カフェ「浜辺の茶屋」の特等席目線。

お店オリジナル絵葉書も

まったく同じアングルでした♪

自家焙煎珈琲も手作りピザも美味しいけど、

この景色の前には

何を食べたか、正直、忘れそう(笑)。

絶景で心が満腹になります。