はべる翔ぶ
この週末は秋のおでかけ日和のようですが、
北海道民はテレビの前にくぎづけでしょうね~。
プロ野球クライマックスシリーズ、
わがファイターズは下剋上街道まっしぐら、
燃える紅葉の誘惑も振り切って、テレビの前で応援の週末になりそう。
日頃は賑やかなスポーツジムも近頃は人が少ないらしく、
ファイターズのファン層を支えるシニア女性の動向が如実に表れております。
昔は銭湯が空になり、今はCSでジムが空になる?
さてさて、初秋の沖縄旅リポート。
朝から秋雨の5日目はのんびり那覇のまちをお散歩中。
平和通りと浮島通りが交差する小さな並木道に佇む
「琉球モダン」な器のセレクトショップ「GARB DOMINGO」に立ち寄りました。
シンプル&モダンで上質な沖縄作家の作品と
ヨーロッパ、アフリカ、アジアといった海外や東北、京都など県外の作品が
お互いの魅力を引きたてあうようにディスプレイされている素敵なお店。
時間を忘れて、器やカトラリーなひとつひとつ手にとって会話したくなります。
そんな店内に一匹の真っ赤な蝶を発見。
「これは・・・琉球紅型ですか?」
鮮やかな赤い布地で作られたピンブローチです。
「はい。柄が最も美しく見えるように、ひとつひとつ手作りされています。
『HABERU』という沖縄発の新しいブランドの第1弾の作品なんですよ」。
オーナーの藤田俊次さんが優しい笑顔で説明してくれました。
「HABERU」とは沖縄の古語で「蝶」を意味する言葉。
花から花へと羽ばたく蝶のように、沖縄の伝統から生まれたものづくりが
未来へ、全国へ、たくさんの人々とつながっていくことを願って
名付けられたブランドネームだそうです。
美しい蝶を見たときのような喜びを感じてもらえるような
ファッションアイテムの第一弾として発信されたのが
この琉球紅型のピンブローチと蝶ネクタイ。
伝統工芸を現代ファッションに取り入れるケースはよくありますが、
正直、いかにも「民芸品」っぽくって、おみやげに頂いたはいいものの、
ちょっと使えないかな~、申し訳ないなぁ~と思いつつ、引き出しに直行、
箱に入ったまま長い眠りに・・・なんて悲しい運命も少なくありません。
が、この「HABERU」シリーズは、違う。
高感度なデザインとセンスは都会のセレクトショップのガラスケースがお似合い。
とにかく、めっさ、お洒落。
沖縄に興味のある人もない人も、そのセンスには惹かれるはず。
「おっ、お洒落~」と手にとって、よ~く見れば、よ~く聞けば、
何とオールプロダクトby沖縄だった・・・ってこと。
琉球王国時代、王族や士族のために染められた紅型。
時代の流れの中で一時期は衰退の危機を迎えましたが、
伝統の技術を継承しようという人々の努力もあって復活、
今では沖縄を代表する伝統工芸品として知られています。
この美しい「HABERU」シリーズは
首里の紅型工房「カタキチ」とのコラボレーションによるもの。
企画、デザイン、縫製、製造まですべて沖縄で行われた
こだわりの美しい蝶たち。
蝶ネクタイはリボンの結び目部分にレザーがあしらわれたものと
沖縄の美しいガラス玉「黒ホタルガラス」がアクセントの2タイプ。
ちょっとしたパーティーはもちろん、白シャツにデニムとか、
チェックシャツとかカジュアルにドレスダウンするのも絶対素敵。
トラッド人気の秋冬、女の子がつけるのも可愛いな~。
そして、一目惚れした真っ赤な蝶。
ジャケットの襟につけるお利口アイテム、ピンブローチは
男子のお洒落のワンポイントに抜群の存在感を発揮します。
柄は三種類。
グリーン系の「KIKKOU」は紅型の伝統柄「亀甲」をナチュラルな色で染めたもの。
「BOREBOSHI」は沖縄の古語で群星(ぼれぼし)という意味でシックな色合い。
そして真っ赤な「BOUGAINVILLEA」。
南国の青い空に映える鮮やかなブーゲンビリアの花。
沖縄の原風景を紅型で表現したピンブローチ、札幌まで連れ帰ることに決定。
この小さな真っ赤な蝶が襟元に止まるだけで
夫のジャケットスタイルもリフレッシュ、勤労意欲もわこうというもの(笑)
ニットやベスト、帽子やバッグに合わせてもいいし、
白い雪の季節に向かう北国、
南国生まれの蝶はきっといい仕事をしてくれることでしょう。
うふふ、小さくて素敵なスーベニア、ゲット。
雨の日ののんびり散歩だからこそ出会えた幸福、秋雨に感謝。
さあ、いいお土産も買えた。
午後からは雨の首里散歩と洒落こみましょうか。
首里に工房を構える作家さんたちと交流がある藤田さんに聞いてみようっと。
「これから首里でお昼ごはんにしようと思うんですけど、
どこかおすすめありますか?」
「あ~、それなら是非、富久屋さんに行ってみて下さい!
那覇とは違った、首里の味が楽しめますよ、気軽な食堂で、僕大好きです」。
やった、お土産にもれなくランチ情報もついてきた(笑)。
例のガジュマルのボウルにかなり後ろ髪を引かれながら
「GARB DOMINGO」を後にします。
そう、次の楽しみを残しておくのも旅の醍醐味。
満腹になるまで欲望を満たしてはいかんいかん。
少しの後ろ髪が、次の旅へのモチベーションになるのだ。
とか何とか、自分を納得させて、雨に濡れる並木道を歩き、駐車場へ向かう。
さあ、首里の味が待っています。
(写真は)
秋冬のツイードジャケットの襟元に止まった
南国生まれの真っ赤な蝶。
「HABERU」は装う幸せを運んでくれた。
いっぴきのあかいてふてふが
津軽海峡を渡った・・・。



